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花の百名山196

时间: 2020-06-28    进入日语论坛
核心提示:別子銅山越《べつしどうざんごえ》   ツガザクラ 神野一郎さんと石鎚山に登ったとき、帰りに雨がやんで、西の空が晴れて山々
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別子銅山越《べつしどうざんごえ》
   ツガザクラ
 
 神野一郎さんと石鎚山に登ったとき、帰りに雨がやんで、西の空が晴れて山々の姿が見えて来たら、あれが東赤石、とても花の多い山ですと教えてくれた。隣の黒岳、あそこにはマムシがいます。
さて、東赤石に登ると、本当に一七〇七メートルで、関東ならば雲取より低いのにコケモモやキバナノコマノツメやタカネマツムシソウ、ゴゼンタチバナ、オトメシャジンと、全く、二五〇〇メートル以上のような花が、頂上の岩場の間に点々と咲き、石鎚でも見なかったのでびっくりした。また、この山は中腹から上の松が、五葉の松でこれも素敵であった。神野さんは岩場に腰をかけて、西東の山々を指して言った。今度はあそこの別子銅山越えをしましょう。ツガザクラやアカモノがあります。
別子銅山は、秋田の小坂鉱山、栃木の足尾銅山と並び、日本の代表的な銅山で、足尾の鉱毒問題は、渡良瀬川流域の民の|怨嗟《えんさ》の的になり、田中正造の政府との|熾烈《しれつ》な戦いは、戦前から私たちの関心の的であった。しかし足尾も閉鎖され、あとには緑を失った禿げ山の悲惨さをさらしている。別子の方は高山植物が咲くという。この眼でそれを見たいと東京から友三人と共に神野さん、岸郁男さん、金子彰徳さんと、山草研究家のひとたちに案内され、新居浜から|打除《うちよけ》、|鹿森《ししもり》ダム経由で、足谷川の谷沿いに登った。
まず、眼に入ったのは、これが明治二十年代には、一万人以上のひとが住んだという銅山|址《あと》かと思われるほどのアカマツやリョウブの大木の茂りあう山腹である。経営者である住友家では大正五年に生産活動をやめて植林事業に切り換えたのだという。登るにつれて劇場あとや料亭あと、遊女屋あとなどの廃墟のような空き地があり、カラマツが生え、ツガザクラやアカモノがあちらこちらに群落をつくっている。大きな谷に向かって湧水の水場もある。溢れ出た水が谷に流れ落ちてゆくそばに、ウバタケニンジンの二、三本。私はこの大きな自然の蘇りがうれしくて涙がにじみ出て来た。やっぱり自然の|恢復《かいふく》力は偉大だとも思った。
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