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きれいなお城の怖い話39

时间: 2020-06-30    进入日语论坛
核心提示:四十九カ条の起訴状ジルの逮捕のとき、マシュクール城では血に染まったシャツ、燃え残りの骨、死骸《しがい》を焼いたあとの灰な
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四十九カ条の起訴状

ジルの逮捕のとき、マシュクール城では血に染まったシャツ、燃え残りの骨、死骸《しがい》を焼いたあとの灰などが、そのまま残っていたといいます。ジルはともに捕えられたプレラーティや部下たちとともにナントのラ・トゥール・ヌーヴ城に監禁されました。逮捕後、彼のため二つの裁判所が開かれました。一つはカトリック教会の権限で彼を裁く宗教裁判所と、もう一つは国家の名で彼を裁く世俗裁判所です。
こればかりではありませんでした。神への冒涜《ぼうとく》や降魔術などを含む「教理上の罪」に問われたジルは、ナント地区での異端糾問の特別裁判所に出廷せねばならぬことになりました。
十月十三日、城の大広場で、司教や異端審問官代理ほかの面前で、検察官による起訴が行われました。四十九カ条におよぶ起訴状には、ジルの犯罪行為が詳細に列挙されていました。それによるとジルが少年を殺しはじめたのは二六年で、それから十四年にわたって百四十名の少年が犠牲にされたといいます。これらの子供たちはジルの部下たちが、ジルに仕えれば沢山の報酬がもらえると親をそそのかして連れてきたこと。その後これらの子供たちがジルの男色の相手をさせられ、喉をかき切られたり、手足を解体されたり残酷な方法で殺されたこと。極上の葡萄酒や美食がこれらの罪をいっそう熱狂的に犯す刺激剤になっていたこと。シャントセ、ラ・シュロズ、ティフォージュ、マシュクール城などが、これらの犯罪の舞台に用いられたこと……。
また、ジルの降魔術が始められたのも同じ二六年で、いろんな異端者らと交流して教理を学んだり、それについての本を読んだことが始まりだとされました。ジルが数度にわたって様々な悪魔を呼びだしたこと。少年を生贄にささげ、さらに悪魔と契約書をかわして、自分の魂を売り渡したこと。少年の手や眼球や心臓をガラス器に入れて、悪魔へのささげものにしたことなど……。
司教からこの起訴状について訊問《じんもん》をうけると、ジルはただちに反発しました。彼は裁判官を「神を食い物にする生臭坊主」とののしって、こんなやつらに返事をするぐらいなら、首を吊るされたほうがましだと悪態をついたのです。
騒ぎのなかで、仕方なく司教と異端審問官代理はジルを欠席と見なすことに決定し、彼を破門にすると宣言しました。彼の犯した罪があまりに恐ろしいもので、その数が種類も多いからであると、但書が付け加えられました。
真実をより明らかにするために、ジルを拷問にかけることが決められました。この時代、拷問は裁判の補助手段として認められていたのです。ジルにかけられる拷問には二種類が考えられました。予備拷問というものと最終拷問というものでした。前者はしらばっくれる被告にかつを入れるためのもの、後者は被告が有罪であることは漠然と分かっているが、さらに従犯者の名や場所や日づけなどを白状させるために使われ、さらに「通常」と「特別」に分かれていました。このどちらにするかは、ジルの健康状態と抵抗力にかかっていました。
ごく一般的な拷問は「水責め」で、被告の口に漏斗《じようご》をくわえさせ、後から後から水槽一杯の水を飲ませるもので、これにはどんなツワモノもドロを吐いてしまうと言われる、決定的なものでした。その他にも鞭とか木馬とか、あるいは被告を鉄の椅子《いす》に縛りつけ、その椅子を少しずつ燃え立つ炉に近づけていくとか、革の長靴を被告にはかせて煮え立ったお湯を長靴にそそぎこんだりすることもあります。熱湯は皮を貫いて肉を焼き、骨までとかしてしまうのでした。
拷問という言葉を聞くと、ジルの態度は一変しました。彼はひざまずいて拷問を一日のばしてくれるように懇願し、そのあいだに判事らの質問に答えられるよう、自分の犯した罪をゆっくり考えてみるからと誓いました。拷問がどんなものか知りすぎるほど知っていた彼は、その拷問を自分が受けるなど、一瞬だって想像できませんでした。あの死ぬほどの苦しみを、今度は彼自身が与えられるなんて。手足の自由を奪われ、鼠《ねずみ》をいたぶるように苛まれ、辱められるなんて……。
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