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美しき拷問の本07

时间: 2020-07-24    进入日语论坛
核心提示:ジル・ド・レ侯爵の美少年拷問フランス有数の拷問好き暴君といえば、やはり一五世紀フランスの大貴族、ジル・ド・レ侯爵だろう。
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ジル・ド・レ侯爵の美少年拷問

フランス有数の拷問好き暴君といえば、やはり一五世紀フランスの大貴族、ジル・ド・レ侯爵だろう。若いころは国王シャルル七世に仕える立派な軍人だったが、三〇歳をすぎ、祖父の莫大《ばくだい》な財産を譲り受けてから、残虐な快楽に身をまかせるようになった。
同性愛に溺《おぼ》れて、美しい少年をさらっては、つぎつぎと残酷な拷問にかけて殺していったのだ。
子供時代からジルは、暴君ネロ帝やカリギュラ帝など、古代ローマ皇帝の伝記を読むのが大好きだった。それら残虐な皇帝たちの姿に自分をかさね、自分も彼らと同じように、血みどろの拷問に身をまかせたいと熱望したのである。
ジルは自費でサン・ジノサン礼拝堂を設立し、そのなかに聖歌隊をつくった。フランス中から美しい声と容貌《ようぼう》の少年たちが選ばれて、聖歌隊に加入した。だが本当のところ、ジルにとって聖歌隊の用途は、別のところにあった。少年たちは神に身を捧《ささ》げるのではなく、ジルの淫《みだ》らな欲望の生けにえになることを強いられたのだ。
各地から選びぬかれた美少年たちが、昼間は礼拝堂の聖歌隊席で、天使のような声を響かせて神の祝福を祈願する。ところが、夜には一変して、その肉体をジルの欲望のえじきにされるのだ。
ジルは聖歌隊から特に美貌《びぼう》の少年たちを選んで、宴会でお酌をさせた。少年たちは、ほとんど全裸に近い格好をさせられ、客に葡萄酒《ぶどうしゆ》をついでまわるのだ。葡萄酒で欲望をかきたてられた客たちは、ときにはその場で少年を押し倒して、性行為を挑むこともある。
自分の愛する少年が、床に押し倒され、客たちの淫《みだ》らな手で思い切りおもちゃにされるのを、ジルは変態的な快感でみまもっていたのであろう。
ジルが美少年をつぎつぎと血祭りにあげるようになったのは、彼がいかさま僧侶《そうりよ》プレラッティの影響で、降魔術に凝りだし、プレラッティに、悪魔が子供の生き血を要求していると聞かされてからのことだ。
こうしてジルに誘拐されて殺された子供の数は、ざっと六〇〇人にのぼるという。ジルの虐殺法はたとえばこんなふうだった。まず、部下に命じて子供を真っ裸にして、猿ぐつわをかませて壁の鉄鉤《てつかぎ》に吊《つ》るさせる。
泣き叫ぶ子供があわや窒息しそうになると、ジルは駆けよって子供を鉤から降ろし、やさしく膝《ひざ》にのせて愛撫《あいぶ》してやり、もう大丈夫、私がきっと助けてやるからといって、安心させる。
そして子供を愛撫するふりをしながら、後ろから一気にその首にナイフを突き刺すのだ。ギャーッと叫んで床にころげ落ちた子供のからだに、あとは手あたりしだいにナイフをつきたて、ジルは返り血をあび、目をぎらぎら輝かせて、子供の断末魔の表情をながめる。
つぎに子供の死体を脇《わき》のベッドに投げて、自分も裸になって、そのうえにのしかかって思いをとげると、今度は腹の傷口に手をつっこんで内臓をつかみだし、ひきちぎり、ナノで首や手足をバラバラにしながら、狂ったような笑い声をあげる。
ときには切り落とした子供の首の品評会をもよおして、部下たち一人一人に、「これらの首のなかで、どれがいちばん美しいか。今日切り落としたぶんか、それとも昨日のか」と尋ねて、一等賞をとった首に夢中になって接吻《せつぷん》したという。
このころからティフォージュ城やマシュクール城で、おびただしい少年の血が流されるようになった。ジルの部下たちは生けにえを探して、毎日のように村々をめぐり歩き、美貌の少年を見つけるとその家を訪ねて、子供を小姓にさしだすようにすすめるのだった。
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