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美しき拷問の本11

时间: 2020-07-24    进入日语论坛
核心提示:エリザベート・バートリの拷問(2)このときから女中たちは、エリザベートの命令で、若い健康な娘を探して、近くの村々をさまよ
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エリザベート・バートリの拷問(2)

このときから女中たちは、エリザベートの命令で、若い健康な娘を探して、近くの村々をさまよい歩くようになった。
伯爵夫人の侍女になれば、高い給金や豊かな食べ物をもらえると聞かされ、娘たちは期待に胸ときめかせてチェイテ城への坂道をあがっていく。しかし彼女たちを待っていたのは、身も凍るような運命だった。
まずは�家畜小屋�と称する、地下の石牢《いしろう》に閉じこめられ、十分な食べ物を与えられ、まるまる太らされる。彼女らが太れば太るほど、良い血が出るとエリザベートは信じていたので、市場に出す家畜のように、栄養をたっぷり与えられたのだ。しかしその後は……?
エリザベートはベテラン侍女たちに命じて、娘たちの一挙一動を監視させた。仕事中におしゃべりしたり、金をくすねたり、肌着をコテで焦がしたり……。娘たちのちょっとした失敗は、拷問を与える恰好《かつこう》の口実になった。
エリザベートが比較的ご機嫌のいい日なら、娘は服をはぎとられ、一日中真っ裸で働かされるぐらいで済んだ。娘は恥ずかしさに身体中をほてらせながら、黙々と仕事をつづける。そこを通りかかった男の従者は、全裸の娘を好色そうにチラチラ見やりながら、通り過ぎていくのだった。
しかし、エリザベートの虫の居所の悪い日は、これでは済まなかった。金をくすねた娘は、無理やり手のひらを開かされ、真っ赤に焼けた金貨をそこに乗せられた。肌着を焦がしてしまった娘は、真っ赤に焼けたコテを頬《ほお》に押しあてられた。お喋《しやべ》りのすぎた娘は、口を太い針で縫われてしまった。
なかには口のなかに両手をつっこまれ、左右から力いっぱい引き裂かれた娘もいる。真っ赤に焼けた火かき棒を、喉《のど》の奥に突っこまれた娘もいる。
さらにあるときは、人がやっとしゃがんで入れるほどの、鉄の鳥籠《とりかご》が用意された。やがて一人の娘が、下男に引き立てられてくる。下男は娘を真っ裸にむいて、無理やり鳥籠のなかに押しこめ、滑車を使って宙につりあげる。
つぎに下男が壁のスイッチを押すと、籠の内側にむかって、何十もの刺《とげ》がいっせいに飛びだしてくる。
宙づりになった鳥籠のなかの娘は、恐怖に狂って必死に身をくねらせるが、今度は鳥籠は空中で左右に大きく揺れはじめる。娘の肉体は鳥籠のなかで細かく切りきざまれ、その血は底にあいた無数の穴から、真下のたらいのなかに降りそそぐというわけだ……。
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