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美しき拷問の本12

时间: 2020-07-24    进入日语论坛
核心提示:エリザベート・バートリの拷問(3)エリザベートの好んだ拷問で有名なものに、「鉄の処女」というものがある。「鉄の処女」は、
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エリザベート・バートリの拷問(3)

エリザベートの好んだ拷問で有名なものに、「鉄の処女」というものがある。「鉄の処女」は、もともと中世には、もっぱら性犯罪者用の処刑道具に用いられていた。エリザベートの「鉄の処女」は、わざわざ高名なドイツ人技師に特別注文したものである。
それは等身大の裸の人形で、皮膚は人間そっくりの肌色で、いろんな肉体の器官が、人間そっくりにそなわっている。機械じかけで目や口も開き、歯も生えていて、口を開くと残忍な微笑をうかべる。頭にはみごとな金髪が、地面にとどくほどたっぷり植えられている。
「鉄の処女」の拷問は、こうしてはじまる。いつものように、今日の生けにえに選ばれた娘が、後ろ手に縛られて、エリザベートの部屋に連れてこられる。娘は裸にされ、無理やり「鉄の処女」の前に押しやられる。
人形の胸についた宝石のボタンを押すと、歯車がきしんで、人形はゆっくりと両腕を上げる。ある程度まで上げると、人形は両腕で自分の胸を抱えこむような仕種《しぐさ》をする。すぐ前にいた娘は、逃げるまもなくその腕に捕らえられてしまうのだ。
つぎに人形の胸が観音開きに割れると、なかは空洞になっていて、無数の尖《とが》った針がはえている。人形の体内に捕らえられた娘は、それらの針に全身を突き刺され、肉を砕かれ、血をしぼられ、恐ろしい苦悶《くもん》のなかでもがきながら息たえるのだ。
事が終わって再び胸の宝石のボタンをおすと、人形の腕はまたもとの位置にもどり、娘からしぼりとられた血は、人形の体内からみぞを通って、下の浴槽に流れこむ。そしてここに、エリザベートが裸になってゆっくりとからだを浸すというわけだ。
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