返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

美しき拷問の本17

时间: 2020-07-24    进入日语论坛
核心提示:ジンガ女王の拷問ジンガ女王は一七世紀の、アフリカ南西部にあるアンゴラ帝国の女王である。浅黒い肌の美しい娘だったが、けたは
(单词翻译:双击或拖选)
ジンガ女王の拷問

ジンガ女王は一七世紀の、アフリカ南西部にあるアンゴラ帝国の女王である。浅黒い肌の美しい娘だったが、けたはずれの野心の持ち主で、一六三二年に、とうとう兄を殺して、王位を奪いとってしまった。
その後ジンガは、自分の幼い息子までを、国外に追放してしまった。たとえお腹をいためた子供でも、彼女にとっては、王位をめぐるライバルでしかなかったのだろう。ジンガは人肉を食べる習慣があり、ときにはたった二日のあいだに、一三〇人の子供を殺して食用にしてしまったことがあるという。
ときには褐色の肌のたくましい戦士たちが、ジンガ女王の目前で雄々しく戦うことを命じられた。勝った者は、しばらくは彼女とベッドをともにすることを許された。
しかし彼女の猛烈な欲望に必死でこたえたのもつかのま、男は結局は殺されてしまうのだった。ジンガは男の体からほとばしる血を見ると、異常に興奮するのである。
ジンガは自分専用のハーレムをつくるため、全国から好みのタイプの男たちを駆り集めさせた。彼らの義務はひたすら、女王の快楽に奉仕し、その異常な性欲を満足させることだった。
ある日、ジンガ女王は、そのなかでも特にたくましい男たちを、宮殿の庭に集めるよう命じた。さっそく二〇人の筋肉隆々の男たちが牢獄《ろうごく》から引き出され、女王のまえで、どちらか一方が死ぬまで戦うように命じられた。
試合で勝ちのこった勇者たちは、女王のまえに召しだされた。彼らは自由を与えられ、うまくいけば褒美をもらえるのではないかと期待した。ところが彼らを待っていたのは、恐ろしい鞭打《むちう》ちの刑だった。それもジンガ女王みずから鞭をとって、死ぬまで彼らを打ちつづけたのだ。
ジンガ女王の残酷さは、日を追うごとに激しくなっていった。あるときは地方を視察中、女王はある農夫のささいなあやまちに腹を立て、農夫の村の住民を片っぱしから捕らえて、牢に放りこんでしまった。
水も食べ物もなく、何日間も閉じこめられていたあと、六〇〇人の村民は、ある日とつぜん宮殿の庭に引き出された。彼らが恐る恐る顔をあげると、目の前には祭りの日のように着飾ったジンガ女王が立っており、女王のまえには、巨大な石の粉ひき機が置かれていた。
残酷な笑いを浮かべた女王は、六〇〇人の村民に、粉ひき機のまえに一列に並ぶように命じた。そして女王がそばの家臣に目であいずをおくると、その後は身も凍るような地獄絵図がはじまった。
村民たちは真っ裸にされて、つぎつぎ粉ひき機のなかに放りこまれ、あっというまに生きたままくだかれ、碾《ひ》かれたのである。あわれな犠牲者からしぼりとられた血は、大きなたらいになみなみと注がれて、ジンガ女王のまえに運ばれた。当時、人間の生き血を飲むと、若さと美貌《びぼう》を保てるという迷信があったのだ。
ジンガ女王は目を血走らせながら、ものすごい勢いで、目のまえに運ばれたたらいの血をすすりはじめた。口の両端からは真っ赤な血があふれ、見るからにゾッとするような光景だったという。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%