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美しき拷問の本20

时间: 2020-07-24    进入日语论坛
核心提示:サド侯爵の拷問(2)一七七二年に起こったマルセイユ事件は、サド侯爵の悪名をさらに有名にした事件である。その年の六月半ば、
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サド侯爵の拷問(2)

一七七二年に起こったマルセイユ事件は、サド侯爵の悪名をさらに有名にした事件である。その年の六月半ば、サドは下男を連れて近くのマルセイユにやってきた。
下男は町で見かけた娼婦《しようふ》に近づき、「おれの主人が遊び相手を探しているんだが、いい娘はいないかね」と話しかけた。「あたしの知り合いでいいなら、何人か集められるわよ」という返事に、とんとん拍子に交渉はまとまり、翌朝、娼婦仲間の家に皆が集まることになった。
約束の時間に集まってきた娘たちは、マリエット、マリアンヌ、マリアネット、ローズなど、みな若い盛りのぴちぴちした娘ばかりだ。まもなく灰色の燕尾服《えんびふく》にシルクのチョッキに羽飾りつきの帽子という、きざな出で立ちのサドも到着した。おそらく娘たちのほうでは、この分ではいい金儲《かねもう》けになりそうだと、ひそかに胸算用していたことだろう。
部屋に入ると、サドはまずマリアンヌと下男だけを中にいれた。そして二人を裸にしてベッドに横たえ、いきなり娘を鞭《むち》で打ちはじめると、もう一方の手で下男の局部を愛撫《あいぶ》しはじめた。
そうしながら、自分が下男を「侯爵さま」と呼んでかしずき、下男には逆に、自分を「ラ・フルール(花のこと)」と呼ばせるのだ。
つぎに妙な匂《にお》いのするボンボン(実は催淫薬《さいいんやく》)をポケットから出し、「大丈夫、ただのおならの出る薬だよ」と言って、マリアンヌにすすめた。マリアンヌがためらいながら二、三つぶ口に運ぶと、今度はサドは娘をいきなり押し倒して、後ろから攻めはじめる。
さらに彼は娘に鞭をわたして、今度は自分の尻《しり》を打ってくれと命じた。初め驚いていた娘も、言われたとおり彼の尻を力まかせに打ちはじめると、「もっと、もっと!」と、しだいにサドは興奮して息が荒くなり、そのままオルガスムに達してしまった。
つぎに呼ばれたのはマリエットである。サドは彼女を裸にすると、ベッドの足元にひざまずかせ、鞭で尻を打ちはじめる。娘に思う存分悲鳴をあげさせたあげく、今度は彼女に自分を打ってくれとたのんだ。
打たれているあいだ、受けた鞭の回数を壁にナイフで刻みつけたようで、八五九という数字があとに残っていたという。さらにはマリエットをベッドに押し倒して犯しながら、一方で下男に自分を後ろから犯してくれと命じた。
今度はローズが呼ばれ、やはり裸にされてベッドに横たえられた。サドの命令で、下男が彼女に襲いかかる。二人がひとしきりくんずほぐれつやるのを見物してから、つぎにサドはさっきのように娘を鞭うちながら、一方の手で下男を愛撫。鞭打ちが終わると、今度は下男に娘を後ろから犯させて、それを見物する。
最後に呼ばれたのは、マリアネットである。彼女はベッドにころがる血まみれの鞭を見ると、キャッと叫んで逃げだそうとした。それをサドが後ろから捕らえて無理やり部屋に引き入れた。
つぎに、さっき出ていったマリアンヌを再び呼び入れて、ベッドに押し倒した。そしてマリアネットに、「よく見てろよ」と命じると、その目のまえでマリアンヌをひとしきり鞭でうってから、後ろから犯しはじめる。
すると今度は下男が後ろからサドを攻めはじめ、かくて、三人の男女のくんずほぐれつ,の絡み合いとあいなった。あまりのことに、マリアネットは部屋のすみでじっと両手で目をふさいでいたという。
まあ、ようするに、今でいう乱交パーティをくりひろげたのである。
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