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美しき拷問の本50

时间: 2020-07-24    进入日语论坛
核心提示:�檻《おり》�の刑たいした罪でないとき、犯人を群衆の見せしめにして、笑い物にするやり方がある。なかでもルイ一一世の時代に
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�檻《おり》�の刑

たいした罪でないとき、犯人を群衆の見せしめにして、笑い物にするやり方がある。なかでもルイ一一世の時代にフランスで大流行したのが、�檻�。
一三〇六年、ロバート・ド・ブルースの頭上にスコットランドの王冠を載せようとする陰謀に参加したバカンの伯爵夫人は、エドワード王に捕らえられ、バーウィック城の塔の木の檻のなかに閉じこめられてしまった。
それも王璽《おうじ》付の書簡で、わざわざ制作を命じられた、格子細工のがんじょうなもの。伯爵夫人は檻のなかで四六時中、厳重に監視され、身のまわりの世話をする下女たち以外、誰とも物を言うことも許されなかった。
もう一つの�檻�刑は、トルコ皇帝バジャゼットが、チムール大帝(一三三五—一四〇五)に捕らえられ、鉄の檻に入れられて見せ物にされた事件である。三年ものあいだ、この檻はチムール大帝が行列を組むたびに一行に加えられて引っ張りまわされた。さすがの大バジャゼットも、もはや助かる望みはないと絶望して、一四〇三年、とうとう檻の鉄棒に力まかせに頭をうちつけて自殺してしまった。
フランス国王ルイ一四世の時代、サンミゲルで捕らえられたライデン新聞の発行人が、やはり木の檻のなかに閉じこめられたことがある。檻は長さ約九フィート、幅六フィート、高さ八フィート。檻のなかで何もすることもなく、ノイローゼになってしまった哀れな囚人は、しまいに檻の棒に爪《つめ》で絵をきざんだという。
檻刑に変化をつけるため、ときに囚人と一緒に、山猫を一、二匹入れることもあった。檻に火を近づけて、山猫を大暴れさせ、引っかかれた囚人が檻のなかを逃げまどうのを見て、ヤンヤの喝采《かつさい》をあげて楽しんだのだ。
もっと過激なのに、「リッサの鉄の柩《ひつぎ》」なるものがある。囚人をこの檻のなかに閉じこめると、鉄のフタが上から少しずつ降りてきて、彼を押しつぶしてしまうのだ。フタはゆっくりゆっくり降りてくるので、囚人は全身をじわじわ押しつぶされ、死ぬほどの苦しみを何日間も耐え忍ばねばならない。最後はおセンベイのようにぺしゃんこにつぶされてしまう。
ヘンリー八世の時代にロンドン塔の副官をつとめた、サー・ウィリアム・スケフィントンが発案し、塔にもちこんだ「掃除屋の娘」という拷問器具もある。体を丸めこむ、一種の縮圧機とでもいおうか。
蝶番《ちようつがい》のついた鉄の箱のなかに、土下座の格好に体を丸めさせた囚人を無理やりはめこむのだ。せまい檻のなかで、囚人は脚を腿《もも》に、腿を腹にぴったりとくっつけ、体を丸めたままでいなければならない。
つぎに枠組の両端をあわせて、ネジをぎりぎり締め上げていくと、囚人は全身を強く圧縮され、ものすごい痛みで絶叫をあげる。それこそメリメリ、バリバリいやな音がして、あらゆる箇所の骨がくだけ、手足の指の先や鼻孔や口から、血が吹き出すという。
そのうえこの縮圧機は、コンパクトな機械なので持ち運びも簡単。ひそかに囚人の部屋まで持っていくことが出来たというから、さぞかし陰湿な使い方をされたことだろう。
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