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美しき拷問の本51

时间: 2020-07-24    进入日语论坛
核心提示:�オーストリア式|梯子《はしご》�の拷問拷問用具のなかでも活躍したのが、ラック(伸張機)とよばれる一種の磔《はりつけ》台
(单词翻译:双击或拖选)
�オーストリア式|梯子《はしご》�の拷問

拷問用具のなかでも活躍したのが、ラック(伸張機)とよばれる一種の磔《はりつけ》台である。ベッドほどの大きさの鋼鉄の枠で、頭と足のところに巻きあげ機がついている。枠のうえに人間を寝かせ、手首と足首を巻きあげ機にくくりつけ、それぞれ反対方向にひっぱる。
つまり万歳の格好をさせ、それこそ骨の関節がはずれるまで、手足を力いっぱい引きのばしていくのだ。
この磔台がイギリスで使われるようになったのは、一四四七年のこと。紹介者はロンドン塔の城守、第四エクスター公のジョン・ホランドである。これをロンドン塔内にとりつけたとき、磔台は「エクスター公の娘」とあだ名され、この拷問を受けた人々は「エクスター公の娘と結婚した」と言われた。
ちなみに「エクスター公の娘」と最初の結婚をしたのはホーキンズ公。最後の結婚をしたのは一六四〇年に死んだアーチャーだったと言われる。
一六世紀半ば、結婚しては妻を処刑し、結婚してはまた処刑したことで知られるヘンリー八世の時代。彼の六人目で最後の妻でもあるキャサリン・パールに、新教徒の疑いがかけられた。
これを口実に、キャサリンを処刑しようと企《たくら》んだヘンリー八世は、まず、彼女の友人でやはり新教徒のアン・アスキューを逮捕した。そしてキャサリンが新教徒だと白状させるため、アンをこの伸張機にかけたのである。
ざっと一時間以上も責めあげたところ、手足の関節はもちろん、股《また》や肩の関節まではずれて、手も脚も「神が作りたもうたより、はるかに長く」伸びきってしまった。だがこれだけの目にあっても、アンは絶対にキャサリンを巻き添えにしようとはしなかった。
おかげでキャサリンの命は救われたが、アン自身は結局、新教徒として処刑されてしまった。何しろ手も足も使い物にならないので、そりで火刑台まで運ばれた。ふつうならゆっくり炎でいぶり殺されるところを、同情した誰かが、火薬をつめた袋を炎に投げこんでやったおかげで、苦しみはさほど長引かなかったという。
磔台にはいろんな種類があるが、なかでもドイツで用いられた�オーストリア式梯子�は、もっとも恐ろしいものの一つだろう。
まず、幅のひろい梯子を四五度の角度で壁にもたせかけ、地面にしっかり固定する。根もとには、自在に動かせる丸棒がとりつけられている。囚人は梯子の上にあおむけに寝て、後ろ手に桟の一つに縛りつけられ、足首を自由に上下する丸棒に縛りつけられる。
拷問者たちが丸棒を下に引っ張ると、囚人の体はどんどん上下に引きのばされ、しまいに肩が脱臼《だつきゆう》してしまう。
それでも白状しないと、今度は大きなローソクを数本たばねて火をつける。それを苦痛にうめきながらぶら下がっている囚人の、脇《わき》の下にあてる。皮膚がじりじりと焼けて異臭をはなち、それこそものすごい熱さだが、囚人は恐ろしい絶叫をあげるだけで、ビクとも動くことはできないのだ。
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