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美しき拷問の本52

时间: 2020-07-24    进入日语论坛
核心提示:不眠責め、その他�不眠責め�というのは、宗教裁判でよく用いられた拷問である。ようするに、白状するまで、囚人を眠らせないの
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不眠責め、その他

�不眠責め�というのは、宗教裁判でよく用いられた拷問である。ようするに、白状するまで、囚人を眠らせないのだ。囚人を監房に閉じこめ、一睡もさせないように、たえず看守を交代で見張らせておく。
ちょっとでもウトウトしたりすると、荒々しくゆすったりこづいたりする。何日間もこれがつづくと、囚人はあまりの苦しさで、発狂することさえあったそうだ。
�松の木折り�というのは、スペインでおこなわれた拷問だが、木を折り曲げたわめておいて、両端に囚人の両足をそれぞれ結びつける。手をはなすと、折り曲げられた木が跳ね返ってもとにもどり、同時に囚人は股《また》から真っ二つに引き裂かれるというわけである。
椅子《いす》を用いた、�ドイツ式椅子�と、�スペイン式椅子�という拷問もある。
ドイツ式椅子は鉄製の椅子で、座席の表にとがった釘《くぎ》が一面に突き出ている。罪人が裸にされてこの椅子に縛りつけられる。とたんに全体重が釘のうえにかかり、これだけでも全身が火のついたような痛みである。
さらにそのうえ、ずっしりした鉄の輪が、重しがわりに囚人の首にかけられる。あまりの苦しさに、囚人はフライパンの上のエビのように必死で体をくねらせるが、もがけばもがくほど痛みは増すばかり。とがった釘がじわじわと肉に食いこんでいく、気の狂いそうな苦しみを、全身で耐えるほかはない。
スペイン式椅子は、スペインの宗教裁判でよく用いられた拷問である。鉄製の椅子に囚人をすわらせ、首と両腕を鉄帯で固定する。椅子の底部には鉄の足台がついており、囚人はここに足を置いて固定される。
こうして囚人をビクとも動けないようにしてから、真っ赤に熱した石炭を囚人の足に近づけていく。ただし苦痛をいちだんと高めるために、囚人の足には油かラードを塗りつけ、じわじわといぶり焼いていくのだ。
やはりスペインで、�ロバ�と呼ばれる拷問がある。頂きが逆V字型になっている器具に罪人をまたがらせて、その上からつぎつぎと重しを加える。逆V字型のとがった頂きがみるみる股に食いこんでいき、しまいには肉体をまっぷたつに引き裂いてしまう。
フランスでおこなわれた、こんな拷問もある。囚人を動けないように台に縛りつけておいて、その腹部に長いことポタポタと水をたらしつづけるのだ。ずっと水を垂らしつづけると、その部分の皮膚の色が変わり、しだいに血の循環が悪くなっていく。
ときには罪人の頭の毛を剃《そ》ってから、この拷問を頭部におこなうこともあったが、その結果、囚人はしばしば発狂してしまったという。
さらに石川五右衛門ならぬ、�かまゆでの刑�が、フランスにもあった。一五、六世紀ごろ、パリのサン・ロックの丘で、炊事用の大がまで湯をわかして、贋金《にせがね》作りの罪人を生きたままそのなかに放りこんだという記録がある。
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