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美しき殺法39

时间: 2020-07-25    进入日语论坛
核心提示:狩 猟中国の皇帝には残酷な暴君が多いが、五胡十六国の後趙の皇帝、石虎もその一人である。石虎は、後趙を築いた石勒の甥である
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狩 猟

中国の皇帝には残酷な暴君が多いが、五胡十六国の後趙の皇帝、石虎もその一人である。石虎は、後趙を築いた石勒の甥である。石勒が死ねば、本来ならその子の石弘が帝位につくのだが、石弘は父の死後、さっさと石虎に殺されてしまった。
君主となった石虎は、ますます傍若無人になっていった。彼は狩猟が大好きで、何十万人もの兵隊を引き連れて、大々的な狩りをよくもよおした。あるときは、高官をずらりと並べて「人垣」をつくらせ、そのなかに動物を放って騎兵に追いまわさせたという。
万一動物が垣根の外に逃げれば、高官は鞭打ちの刑を受ける。矢にあたって死ぬよりは鞭打ちのほうがまだましに思えるが、高官らはじっと立って垣根に徹していたようだ。
石虎にとって、人も動物もたいした違いはなかったのだろう。それどころか、垣根になった高官たちが、騎兵の放った矢でばたばたと倒れていくのを、面白がって見物したという。
石虎は女性に対しても、残酷な仕打ちをした。家臣の家を訪問して、その妻を手ごめにしたり、相手が美女とあらば、首を切り落として盆に乗せ、その美しい顔を思うさま撫でまわして愛撫した。さらには動物の肉と一緒に煮込んで、味わったりもしたという。
あるとき、石虎が子供たちのなかでいちばん可愛がっていた、息子の石韜が殺された。殺したのは、腹違いの兄の石宣。つまり、石虎の子の一人である。もともとこの兄弟は、仲が悪かった。
石虎は石宣を捕らえさせると、まるで犬のように首に鉄環をはめて、牢のなかにぶちこんだ。そして石韜を殺すのに使われた凶器をつきつけ、石宣にきれいになめさせてから、その刃物で石宣をばらばらに切り刻んだ。その一部始終を、石虎は官女をしたがえて、愉快そうに見物したという。
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