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美しき殺法51

时间: 2020-07-25    进入日语论坛
核心提示:殺人旅行インドには紀元前から、「サッグ」という秘密結社がある。ヒンズー教の女神カーリーに生け贄を捧げるため、殺人を行なう
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殺人旅行

インドには紀元前から、「サッグ」という秘密結社がある。ヒンズー教の女神カーリーに生け贄を捧げるため、殺人を行なう一派である。普段は普通に生活しているから、その実体はなかなかつかめなかったらしい。その存在が明るみに出たのは、ようやく一九三五年になってからのこと。インドに駐留していたイギリスの陸軍大尉ドン・マッキネが、驚くべき事実を暴露したのだ。
彼によると、一九三五年にサッグがやった殺しは、なんと一五六二件! すべて女神カーリーに捧げられたという。団員は「殺人旅行」と呼ばれる二カ月間のツアーで、人を殺しまくるのだ。
ただし彼らのルールでは、成人した女性や僧侶、鍛冶屋、洗濯屋、大工、牛を連れた人間などは、対象からはずされていた。また殺人のさいに、流血させることはいっさい禁じられていた。
彼らはつねに四人以上のグループで殺人を敢行した。足音もたてずにターゲットに近づき、首をキュッ! 一瞬にして絞め殺したあと、あらかじめ仲間が木の根本に掘っておいた穴に埋めてしまう。これが殺人の手口だった。
木の根本から二〇〇体以上もの白骨が出てくることもしばしば。あまりの恐ろしさに、警察も手が出せなかったらしい。カーリーは死と破滅の女神。サッグの団員は、生け贄を捧げることで、魔力を与えてもらえると信じていたようだ。
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