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美しき殺法73

时间: 2020-07-25    进入日语论坛
核心提示:逆さはりつけ美濃国岩村城主、秋山|伯耆守《ほうきのかみ》晴近は、織田信長に背いて武田方についたが、彼の妻は信長の伯母にあ
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逆さはりつけ

美濃国岩村城主、秋山|伯耆守《ほうきのかみ》晴近は、織田信長に背いて武田方についたが、彼の妻は信長の伯母にあたるお万の方だった。兵を率いて岩村にせまった信長は、城に使いを出した。「なんといっても伯母の夫である秋山殿のこと。命も領地も助けるから、安心して一日も早く城を明け渡すように」と勧告したのである。
武田勝頼に裏切られるのではないかと疑心暗鬼におちいっていた秋山晴近は、これを一も二もなく呑んでしまった。しかし案に相違して、城を明け渡して出てきた晴近は、さっさと信長の配下に捕らえられ、信長の前に引き立てられたのである。
晴近は、義理の伯父にあたる自分をよくも罠にかけたなと怒りまくったが、信長は冷たくせせら笑うばかりで、さっさと彼に死刑を宣告した。それも逆さはりつけという逆臣に対する刑の一つで、逆さにしてはりつけにかけ、そばに竹のこぎり[#「竹のこぎり」に傍点]を添えて、道行く人に首を引かせるという残酷そのものの刑だ。
はりつけにされて半日もたつと、晴近は全身の血が顔に下がり、目も口も無残に腫れあがった。三日目には、目や鼻や口など、あらゆる穴から鮮血が吹き出した。四日目になると、とうとう目玉がつぶれてしまい、その目から赤綿のような血のりが尾をひいてしたたったという。その二目と見られぬ顔を、通行人らが面白がって竹のこぎり[#「竹のこぎり」に傍点]で引いていったというから、ほとんど信じられない話だ。
この他にも、はりつけのなかには、柱に何日間も縛りつけて放置して餓死させるものや、遠くから矢で射るものや、なかには逆さにはりつけて、猛犬に噛み殺させるという方法もあったそうだ。
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