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スカートの風26

时间: 2020-07-26    进入日语论坛
核心提示:ホステスという職業の卑と尊の二面性 これは一種の「転落」には違いないが、ここにも韓国人特有の、美人尊重の観念と未熟な自立
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ホステスという職業の卑と尊の二面性

 これは一種の「転落」には違いないが、ここにも韓国人特有の、美人尊重の観念と未熟な自立精神が顔を出している。
女の仕事ということで言えば、焼き肉屋や喫茶店の仕事は不美人だから仕方なくやる仕事とみなされる。たとえば、すでにホステスのアルバイトをしている先輩などから、「あなた、そんな仕事してるの? 容姿に自信がないからね」と言われると、韓国の女はそれでいたく自尊心を傷つけられるのである。
しかも、これはよく日本人からも言われることなのだが、不思議なことに、韓国からの留学生の女たちには美人がきわめて多いのである。これが偶然ではないとすれば、どうもそこには暗黙の意志、最初からのある「つもり」があるような気がしてならない。つまり、彼女たちはホステスたちの日本での成功を知っており、「いざとなれば……」という気持ちを最初から持っていたのではないかと勘ぐってしまうのだ。あるいは、自分が美人であるという自覚があるからこそ、予想される困難な日本での生活にも「ある」展望を感じてやって来たのかも知れない。
学費は年間七〇万円から八〇万円というところだが、韓国クラブに勤めれば月収五〇万円から六〇万円にはすぐいくことができる。通常のアルバイトならば、一日ヘトヘトに疲れるまで働いても一日七〇〇〇円そこそこ。そのまま毎日働いても月二〇万円程度、しかもそれでは、もはや学業どころではなくなってしまう。
韓国クラブに勤めるということは、単に店でお客の相手をしていればそれだけの収入があるということではない。店の外でのつきあいも含めて、女のセクシャリティをいかんなく発揮してこそホステスとしての収入が約束されるのは言うまでもないことだ。
確かにこれは一種の「転落」ではあるだろう。しかし、そこが韓国的なセンスでは少々屈折があって、本人がそれほどの悲哀感を感じなくてもすむようになっている。やはりキーセンの伝統がかかわることでもあるのだが、ホステスという職業は卑《いや》しまれている反面、不思議な尊敬の念が与えられてもいる。彼女はホステスの一線で活躍している。それは彼女が美しいことの証明なのだ——というように。
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