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スカートの風102

时间: 2020-07-28    进入日语论坛
核心提示:ひとことに潤う日本の言葉「ありがとう」「ごめんね」の一言が、どれだけ人と人との関係に潤《うるお》いをもたらすものと日本人
(单词翻译:双击或拖选)
ひとことに潤う日本の言葉

「ありがとう」「ごめんね」の一言が、どれだけ人と人との関係に潤《うるお》いをもたらすものと日本人が感じているかが、韓国人には容易なことでは理解できない。いや、理解はできても、なかなか習慣として「こなせない」のである。
ある自治体の商工部に呼ばれて話をしたときのことである。私の話が終わると、一人の女性職員が「お話を聞いて、自分なりにものすごくわかったことがあります。それは、こんなわけなんです」といって、次のように彼女の体験談を話してくれた。
「韓国の企業の方を招いて韓国の物産展をやったときのことです。はっきり言って、私はこの体験ですっかり韓国人が嫌いになってしまいました。というのは、あれをこうしてくれ、これをここに置いてくれとか、やたらに注文が多かったのですが、それはまあいいのです。また、本来の仕事ではない私用でも、なんやかやと言いつけられることがとても多く、私は忙しく奔《ほん》走《そう》しました。そういったこと自体にはそれほど文句はありません。でも、人に用を頼むとき、まるで『すまない』という姿勢がないんですね。また用を足して差し上げても、『ありがとう』という感謝の一言もなければ、感謝を示す姿勢のかけらもないんですよ。イベントが終わっても、あれこれ舞台裏で動き回った私たちにねぎらいの言葉ひとつありませんでした。実際、なんて人たちだろうと思いました。失礼ですが、こんな人たちとはもう二度とつき合いたくないと思ってしまったんです」
私は話の中で、韓国人が上下関係をはっきりさせ、下の者には愛想を示さず、それが上の者としてよい態度であり、また下の者もそういう態度をとってくれてこそしっかり動けるということ、また「ありがとう」とか「すみません」とかいう言葉は、かなり形式ばった場面でしか使わないことを述べたのである。それを聞いて、彼女は自分の体験の質がよくわかったと言うのだ。
そういう彼女に私は質問してみた。
「韓国人のそういう事情がわかったところで、理解はできたとおっしゃいますね。それなら、その上で、そういう態度をとる韓国人に対して、なんらの嫌な感じを持つことなく接しられますか?」
彼女は少し考えてから、「できないでしょうね」と言っていた。
このいき違いはどうすればなくすことができるのだろうか。
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