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スカートの風164

时间: 2020-07-28    进入日语论坛
核心提示:韓国式浮気の防止法母親が娘の結婚相手に十歳ほど年上の男をすすめるという話はよく聞くことである。ひとつには、同世代で意見の
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韓国式浮気の防止法

母親が娘の結婚相手に十歳ほど年上の男をすすめるという話はよく聞くことである。ひとつには、同世代で意見の衝突が起こりやすくなっているということもある。しかしそれよりも、女の身体が老《ふ》けて魅力がなくなることから、男の浮気がはじまるケースが多いからである。
そうした浮気のケースは何も韓国に限ったことではない。日本でもあることに違いないが、日本では男の浮気の理由は身体よりも精神的な面の方がずっと大きい。韓国では、いくら精神的には問題がなくとも、女の身体が老けて魅力がなくなると、それを女の責任にして、当然のように浮気が正当化されるのである。
韓国の男たちの世界では、浮気をしない男は妻に振り回される弱々しい奴だと貶《おとし》められる。浮気もできない男なんて、と失格者扱いされるのだ。それほど、男の資格として浮気が重要視されてもいる。
そんなお国柄でもあるため、韓国の女性雑誌には、「男の浮気を防ぐ法」などの記事が目につく。そこでも、視点は主に「外見」の物質的な面におかれている。たとえば、「家に帰った夫に化粧していない自分を見せるな」とか「つねに家をきれいにしておけ」など。
精神的な面の指摘と言えば、多くが通俗的な儒教倫理の焼き直しといったもの。
「瓢《ひよう》箪《たん》を引っ掻くな(キーキー声をあげて男に文句を言うな)」「妻が夫より知識を持っていたとしても、夫よりわかったようにしてはいけない(これが最近はとくに強調される)」「女の有識は男の出世を妨げる」「男より一段下にいることで家庭はうまくゆく」など。
次は、日本で言えば「井戸端会議」、韓国女たちが集まって男の悪口を言い合っていたとき、その年四十歳になった韓国の主婦が語った話である。
彼女の夫はこのところ、夜になるとすぐに一人で寝てしまう。浮気の危機がやってきたことを覚《さと》った彼女は、寝室の照明やカーテンを一新してムードをつくっておき、赤いネグリジェを着て寝室に入った。しかし、夫は彼女にくるりと背中を向けて眠り込んでしまった。
それでも彼女はあきらめることなく、次の晩は緑色のネグリジェを着て寝室に入った。が、夫は相変わらず一人寝を決め込んでしまう。
業《ごう》をにやした彼女は、三日目の晩に、ついに素肌で寝室に入った。だが、やはり夫はそのまま一人で寝てしまうのだ。
二、三日して、どうにも我慢がならず、彼女は夫にくってかかった。
「あなたは、どうしてそんなに私に無関心なんですか? いったい、夜、私がどんなものを着ていたのか、覚えている?」
夫が答えた。
「もちろん覚えてるよ。最初は赤で、翌日は緑、その次は色はよく覚えていないけど、もっとアイロンかけた方がいいんじゃないの?」
みんなで笑ってしまったが、当人にとっては、実際、笑うに笑えない現実である。寝室で女がリードすれば、それは「はしたない女」となるので、中年の妻たちは夫を受け入れるための器づくりにそれぞれ懸命に励むことになる。そこで、「井戸端会議」のテーマも、いきおい浮気対策に集中することが多い。そんなとき、彼女たちからしばしば出される言葉は、「結局、経済的な能力さえあれば一人で暮らす方がいいわね」である。
精神的なことが理由ならばなんとかしようもあるが、肉体の衰えを理由に浮気されるのだからたまったものではない。そのため、自然分《ぶん》娩《べん》ができるのにわざわざ帝王切開をしたという女も珍しくなく、また、あの奥さんはイップニ手術(可《か》愛《わい》い女の子手術=膣《ちつ》口《こう》を縫《ぬ》って小さくする手術)をやったそうだという話が、主婦たちの間で真剣にささやかれることにもなっている。
韓国の男たちは通常、女が子どもを生み、四十歳を過ぎると、もはや女としての価値はないものとみなす。女の方でもそのくらいの年齢になると、自ら女であることをあきらめ、後は、家庭を守る妻としての、子どもを育てる母としての価値に生きるのである。
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