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ガダルカナル52

时间: 2020-07-30    进入日语论坛
核心提示:52 輸送船団が潰滅した翌日、十一月十五日、大本営は第十七軍の作戦指導について、次のように指示した。[#ここから改行天付き
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52
 輸送船団が潰滅した翌日、十一月十五日、大本営は第十七軍の作戦指導について、次のように指示した。
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一、「ガダルカナル」島ニ於テハ概ネ現在地附近ノ要地ヲ 又「ニューギニア」方面ニ於テハ 少クトモ「ラエ」「サラモア」及「ブナ」附近ノ要地ヲ確保ス
[#ここで字下げ終わり]
[#この行1字下げ](つまり、補給もままならぬ飢えた兵をもって、現在地を確保持久せよ、攻撃作戦準備が進捗したら、一挙に攻勢に転ずるから、というのである。この時点でも、まだ、確保持久から攻勢へ転移し、奪回を可能ならしめるだけの兵力、航空機の集中、兵器、弾薬、資材、糧秣の十分な輸送、揚陸、集積を国力が許すかどうかという、冷静で綿密な検討は行なわれていなかった。)
[#ここから改行天付き、折り返して2字下げ]
二、前項ノ為必要ナル軍需品及緊要已ムヲ得サル一部ノ兵力ハ各種ノ手段ヲ尽シテ輸送シ 爾余ノ兵力、軍需品ハ当分「ラバウル」附近ニ待機セシム
三、特ニ「ソロモン」群島方面ニ於ケル航空基地ヲ万難ヲ排シテ急速ニ設定ス
[#ここで字下げ終わり]
同じ十一月十五日、参謀次長から十七軍参謀長宛てに、参謀本部の企図を説明する電報が打たれている。それによると、
航空基地の設定に伴う航空作戦の開始は、概ね十二月下旬以降。(発信時から一カ月余しかないのに、可能と考える根拠は見出せない。)
兵力、軍需品のガ島への大量輸送は概ね翌昭和十八年一月上中旬。(それまでに敵の航空兵力を圧倒撃滅出来るだけの航空機の集中は、前項の航空基地の推進と同様に、保障条件を見出せない。)
攻勢開始は概ね一月下旬と予想する。
兵力及び軍需品の輸送は概ね次のように予想する。
[#ここから1字下げ]
第五十一師団全力 十二月下旬ラバウル
第六師団の一個連隊を基幹とする支隊及軍直大部 一二月下旬〜一月上旬ラバウル
第六師団主力 一月中旬ラバウル
[#ここで字下げ終わり]
(要するに、やれてもやれなくてもやるのだという建前に、検討を加える余地はないかのようである。)
 十一月十八日、大本営は編成されたばかりの第八方面軍に基本任務を命令した(大陸命第七一五号)。五項目あるが重要なのは次の第二項である。
第八方面軍司令官ハ海軍ト協同シ先ツ「ソロモン」群島ヲ攻略スルト共ニ「ニューギニア」ノ要地ヲ確保シテ同方面ニ於ケル爾後ノ作戦ヲ準備スヘシ(一、三、四、五略)
大本営も第十七軍も、十七軍の上に設置されたばかりの第八方面軍も、ガダルカナル奪回の不可能に近い困難が意識を掠めなかったはずはないと想像されるが、いまやガダルカナル奪回が「大東亜戦争」全戦局の中心的課題であるかの観を呈していた。
大本営が右の基本任務命令に基づいて第八方面軍に与えた作戦要領の指示を、次にかいつまんで述べるが、それらは従来成そうと欲して成し得なかったことばかりであると言ってよい。
まず、ガダルカナルに於ける攻勢拠点を確保し、戦力の強化を図り、各種の手段に依って敵機の活動封止に努め、十二月中旬末を目途に所要の飛行場を設定する。
飛行場整備に伴って、一挙に攻撃兵力及軍需品を強行輸送して、一月中旬末を目途に攻撃準備の完成を期する。
飛行場設定に関しては、海軍はショートランド付近に、陸海協同してイサベル島、ニュージョージア島付近に少くとも三箇の作戦飛行場を急速に造成する。さらに、なし得ればガダルカナル西部。これらは十二月中旬末を目途とする。(指示は十一月十八日だから、あと一カ月しかない。)
陸海軍飛行部隊を右の飛行場に推進して、敵航空勢力を制圧する。(陸軍機の進出予定は約一三〇機である。敵がそれに対応して空軍力を増強しないという前提に立っているかのようである。)
航空作戦進展の機に投じて、一月前半期頃、第五十一師団及軍直部隊、軍需品等を一挙にガ島へ強行輸送する。
一月中旬末までにマタニカウ川以西の敵を撃攘して、東方へ地歩を拡大する。(実戦兵力はどの部隊を予定しているのか不明である。五十一師団を計画通りに輸送しないと、一月中旬在ガ島日本兵は餓死に瀕している公算が強い。)
次に補給の問題である。
敵航空勢力制圧の機に投じて、概ね二十日間で左記の物件を輸送する。
弾薬 三個師団会戦分
武器資材 二個師団分
糧秣其他常続補給資材 努めて二カ月分の予備を保有させる。
右は、敵航空勢力を制圧し得たらの話である。相手が手を拱いているはずがないから、もし制圧出来ないとしたら(出来ないことがやがて判明するのだが)、在ガ島日本兵は大量に餓死に迫られる。
さらに、右に列記した厖大な量の物件及兵力を何に依って輸送するかが問題である。
少し先走ることになるが、ガダルカナル作戦を結局は打切りに導いたのは、冷静な戦略眼ではなくて、船舶だったのである。この点に関しては後述する。
十一月十八日、参謀総長と軍令部総長は、爾後の作戦指導、航空作戦及び補給に関して上奏した。その要点だけを左記する。
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一、作戦目的達成のためには、ガダルカナルその他ソロモンの要地を攻略するほか、ニューギニアではポートモレスビー及びラビの攻略を必要とする判断に変化はない。
二、しかし、とりあえずはソロモン方面を重点として態勢を建て直す必要がある。
三、ソロモン作戦で第一に着手を要することは、十二月中旬末を目途に、飛行場を急速造成することである。ショートランド付近、イサベル島(レガタ)、又はニュージョージア島(ムンダ)、少くも三個の飛行場とガダルカナル西部。
四、敵航空勢力制圧の機に投じて、一挙に第五十一師団、軍直部隊、軍需品等をガ島に強行輸送、十八年一月中旬を目途に攻撃準備を完成する。
五、ガ島及びニューギニアに対する所要の兵力、軍需品の輸送については、万難を排して継続し、作戦拠点を確保する。
[#ここで字下げ終わり]
以上の上奏要旨は、第八方面軍に与えた指示の作戦要領とほとんど同じものである。この時点で、天皇が、在ガ島及び在東部ニューギニアの日本兵が飢餓に苛まれて廃兵に近い状態にまで衰弱し、餓死の危険に迫られていたことを知っていたのかどうかを示す資料は、見当らない。
大本営が第八方面軍に与えた指示にしても、上記の上奏内容にしても、敵航空勢力の制圧が眼目となっており、そのためには飛行場の急速造成と、損害を蒙った海軍航空兵力を補うために、いままで出し渋っていた陸軍から航空兵力を出すこと以外に、急場を凌ぐ方法はなかった。
十一月二十七日、大本営は第六飛行師団の編合を令し、第八方面軍戦闘序列に編入した。各飛行部隊を列記することは省略するが、これで第八方面軍の航空兵力は、司偵一中(百式司偵九機)、戦闘飛行団(一式戦七四機)、軽爆飛行団(九九式双発軽五六機)、合計一三九機である。
陸軍航空部隊を南東太平洋に派遣する机上の処置は終ったが、これらが、大本営が目途としている一月中旬までに作戦地に展開を終るかどうか、陸軍飛行隊が海の上を飛んで作戦を遂行し得るかどうかが、問題であった。
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