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猫を抱いて長電話42

时间: 2020-08-11    进入日语论坛
核心提示:テレビはパロディ この間、新聞の投書欄に面白い投書が載っていた。「お昼のワイド番組は、どうしてあんなにくだらないのだろう
(单词翻译:双击或拖选)
 テレビはパロディ
 
 この間、新聞の投書欄に面白い投書が載っていた。
「お昼のワイド番組は、どうしてあんなにくだらないのだろうか。主婦を馬鹿にしているとしか思えない。そんな番組こそが、馬鹿な主婦を生み出していくのだということを制作者たちはわかっているのだろうか」……というものである。
 投稿したのは、まだ年若い主婦である。思っていた通り、続々と反響が寄せられた。その九割が「よくぞ言ってくれた」と言うものだった。
 中には「くだらないと思うのだったら、見なければいい」というものもあったが、この際、そうした正論は、あたりまえすぎて、あまり意味を持たない。問題は、TV人間たちの番組制作に関わるその態度であろう。
 人々に与える影響力がTVほど強い情報媒体は、他にはない。チャウシェスク政権を倒したのも、ベルリンの壁を壊したのも、ソ連を民主化したのも、ある意味ではTVだということができる。TVは、たとえ一部とはいえ、西側諸国のカッコいいファッション、音楽、映画、若者たちの自由な溌剌《はつらつ》とした意見を東側の家庭に流してしまうことになった。それを見聞きした人々が、西側の人々の生活を羨ましく思い、自国の政策に不満を抱くようになったとしても、不思議ではない。
 TVは、未だ見ぬ世界を人々に伝え、夢を与え、どう考えても知り合えるはずのない他国の人々の暮らしぶり、意見を伝えてしまう。もし東欧諸国にTVがなかったら、民主化の波はこんなに早く訪れなかったかもしれない。
 とはいえ、TVは常にこうした革命的な役割を担っているというわけではない。時として、TVは悪い意味で人心を操作してくる。それは本当に不愉快なことだし、恐ろしいことでもある。
 つい最近のことだが、アメリカの婦人警官をルポしたドキュメンタリー番組を見た。日本と違って凶悪犯罪の多いアメリカでは、婦人警官も常に命がけ。女だからといってひるんだり、泣き出したりすることは許されない。厳しい職場だが、それでも彼女たちはこんなに明るくきびきびと仕事に励んでいますよ……という、いわば女の生き方レポートみたいな番組だったのだが、笑ってしまったのが、番組最後のしめくくり方である。
 婦人警官が深夜、家に帰り、ほっと一息つく。冷蔵庫を開け、飲物を取り出し、子供部屋に行って子供の寝顔を見る。やさしく子供に毛布をかけてやる。そこでナレーションが一発。
「疲れて家に帰った彼女は、子供の顔を見た途端、母親の顔になります。婦人警官として頑張っている彼女も、やはり家庭ではやさしいお母さんであり、賢い妻、立派な主婦なのです」
 番組を見ていた私とツレアイは、ここで思わず顔を見合わせ、吹き出した。
「ねえ、今の言い方、聞いた?」
「うん、聞いた。男だって家に帰れば父親だろうよ。あたりまえのことをなんで、あんなに大まじめに言うのかね」
「ヤクザだって、家に帰ればオトーサンだしね」
「うん。ヤクザのドキュメンタリー番組で、『○×組の親分は、刑務所を出て家に帰った途端、やはりやさしいお父さんの顔になりました』なんて言うかよ」
「でもさ、やるんだったら、そこまでやってほしいよね。テロリストのルポで、『五人の閣僚を爆死させた○×も、家に戻れば、こんなにやさしいオトーサンでした』なんてさ」
「男の生き方を扱う番組だと、そこまではやらないんだよ。女が出て来ると、必ずワンパターンが始まる」
「こんなの、どう?『朝から晩まで小児科病棟で働き続けるやさしい看護婦の××さんは、家に帰ったら、子供の顔を見るのもいやだ、と思うので、さっさと寝ることにしています』」
「そうそう。『社長の×子さんは、家に帰ってもやっぱり社長気分が抜けず、夫に子供を任せ、夫の手料理で晩酌するのが日課です』とかさ」
 ……等々、冗談話は尽きなかったのであるが、しかし、それにしても、TVで女性を扱うと、どうしてこうも、キョーフのワンパターンに陥ってしまうのだろう。まるでそこからはずれていく女性は、女ではない、とでも言い切っているみたいだ。
 今の日本では、TVは女性週刊誌と並んで、最も保守的な情報媒体になってしまっている。もう私たちには、笑いとばして、パロディーにしてしまう以外TVとつきあう方法はない。
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