五月、上《しょう》、蓬山に赴き許されて位を退く。上、蓬山に崩じ、泉陵《せんりょう》に葬る。景王たること六年、謚《おくりな》して予王と曰う。
予王崩じて舒栄立つ。偽して自ら景王を号して堯天に入る。国大いに乱れる。
七年七月、慶主景王陽子立つ。
景王陽子、姓は中嶋、字は赤子《せきし》、胎果の生まれなり。七年一月、蓬莱国より帰り、七月末、乱を救い、雁国延王尚隆に請うて偽王舒栄を伐《う》たしむ。
八月、蓬山に天勅を承く。神籍に入りて景王を号す。堯天に予王を祀り、六官諸侯を新たに任じて政を正し、元を赤楽《せきらく》とあらため、赤王朝を開けり。