どうも、こんにちは。
あれよあれよという間《ま》の『三国志《さんごくし》』ブームやら、中国|風《ふう》ファンタジーの隆盛で、いつ不勉強が暴露《ばくろ》されるかと日々はらはらしている小野《おの》でございます。
この話はホワイトハートでの前作、『月の影 影の海』の続編にあたります。内容的には別々の話で、特に続きと言うわけでもなく、年代的にも前作より前の時代の話になっていますが、それでもいちおう続編です。
そういうわけで、前作をお読みいただいた方へ。
泰麒《たいき》の言葉はあたかも通じているかのようですが、実は正確には通じておりません。ハイ、前回同様「翻訳《ほんやく》」が行われているのです。今回はあまりに煩雑《はんざつ》になりますし(なんといっても泰麒が知っているはずのない漢字がたくさん出てきてしまうことだし)、それが主眼の話でもありませんので、そのあたりは省《はぶ》いてしまいました。それでもちゃんと「翻訳」を想定して書いておりますので、そのように想像してやってくださいまし(読者のお情けにおすがりするわたし……)。ぺこり。
前作へご好評をいただいて、おかげで続編をかかせていただくことができました。どうもありがとうございました。さらに続編を書けるといいなぁ、などとかんがえております。それにしても、この上下巻グセを何とかしないと……。とほほ。
下巻もおつきあいいただけると幸いです。