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十二国記243

时间: 2020-08-29    进入日语论坛
核心提示: さすがに懲《こ》りた六太《ろくた》が朝議に参加し、おとなしく尚隆《しょうりゅう》の後ろに控えてあくびを噛《か》み殺しな
(单词翻译:双击或拖选)
 さすがに懲《こ》りた六太《ろくた》が朝議に参加し、おとなしく尚隆《しょうりゅう》の後ろに控えてあくびを噛《か》み殺しながら六官の奏上に耳を傾け、やっとのことで解放されて外殿を出ようとしたところで呼び止める者があった。
 六太は足を止め、振り返る。官のひとりが膝《ひざ》をついていた。
「おそれながら、台輔《たいほ》にお目通りを願いたいという者が」
「おれに? ──官か?」
 いえ、と官は答える。
「それが、国府《こくふ》のほうへ畏《おそ》れおおくも台輔の御名をあげて面会を求めたものが。宮中で働いている、などと申しましたが、不審なことに宮中には台輔と同名の者がおりません。いちおうお耳に入れたほうがと」
 六太は目を見開き、足を踏み出した。
「名を名乗っていたか?」
「はい。それが、更夜《こうや》と言えば分かるはずだと」
 信じられない、と六太は胸の中でひとりごちた。二度と会うことはないだろうと思っていた。さらに言うなら、生きてはいないかもしれないとさえ思っていたのだ。
「いま行く。──国府だな?」
「雉門《ちもん》に待たせてございます」
「すぐに行くから、決しておろそかにしないように。いいな?」
 は、と頭を下げた官を見やって、大急ぎで踵《きびす》を返した六太を、足を止めた尚隆らが首を傾げて見守っていた。
「──驚いたな。下界に知り合いがいたのか」
「おれ、尚隆と違って友達多いしー」
「友だと?」
「そ。──そういうわけで、おれちょっと出かけるから」
「午後の政務は」
 こほん、と六太は咳払《せきばら》いして姿勢を正す。
「いかなる災異の前触れか、あるいは不徳の報いか、どうやら急疾のようでございます。本日は退《さが》らせていただきたく」
 尚隆はにんまりとする。
「これは大事。黄医《こうい》を呼ぼうか」
 黄医は麒麟《きりん》の主治医である。
「ご厚情はもったいなく存じますが、それほどのことでは。自室に退《さが》って横になっております。──そう言っといて」
 亦信《えきしん》、と尚隆の傍《かたわ》らに控えていた成笙《せいしょう》が、側に直立していた小臣《しょうしん》を呼んだ。
「お供しろ」
「いいよ、成笙。そんなんじゃねえし。ホントに友達」
 すでに走り出しながら六太は言ったが、成笙は目線で亦信を促《うなが》す。亦信は一礼して六太の後に続いた。
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