返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

十二国記428

时间: 2020-08-31    进入日语论坛
核心提示: 虎嘯がさしむけた使いは、夜半過ぎに戻ってきた。 虎嘯は花庁《おおひろま》に集まった人々を見渡す。「馬車はまっすぐ郷城に
(单词翻译:双击或拖选)
 虎嘯がさしむけた使いは、夜半過ぎに戻ってきた。
 虎嘯は花庁《おおひろま》に集まった人々を見渡す。
「馬車はまっすぐ郷城に入った。昇紘がこのところ、郷城の官邸から動いてないのはみんなも知っているとおりだ」
 うなずく幾多の顔を、陽子は見渡す。
 ——陽子にはできなかったことを、なすために集まった人々の顔だ。
「なんのために郷城に連れて帰ったのかは知らん。だが、あいつのすることだ、ろくなことじゃねえのは確かだ。生きているもんなら、助けたい」
 無言の、力強い同意。
「どうせ近々に始めるつもりだった。それが明日、明後日で悪いわけがねえ」
 虎嘯は言って、花庁に集まった人々を見渡す。
「——どうだ?」
 これには声をあげての賛同があった。
 よし、と虎嘯はうなずく。
「三年、よく辛抱《しんぼう》した。——昇紘の天下を終わらせてやろう」
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%