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十二国記456

时间: 2020-08-31    进入日语论坛
核心提示: 虎嘯と桓※[#「鬼+隹」、unicode9B4B]が駆け下りてきて、歩墻《ほしょう》に向かって駆け出していくのと入れ替わり、祥瓊
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 虎嘯と桓※[#「鬼+隹」、unicode9B4B]が駆け下りてきて、歩墻《ほしょう》に向かって駆け出していくのと入れ替わり、祥瓊も鈴も階上に駆け上がった。
「陽子、——本当に禁軍なの!?」
 窓の外を見ていた陽子は、鈴の叫びに血色のない顔でうなずく。
「——そんな、どうして、禁軍が来るの!?」
「分からない」
 陽子は窓から前方の丘を見やった。街道を騎馬を先頭にやってくる大軍。押し立てられた龍旗。間違えようなどない。あれは堯天《ぎょうてん》にいるはずの禁軍だった。
「……州師の制圧ではなさそうだな」
 祥瓊が陽子の傍《かたわ》らに立つ。
「堯天に、呀峰《がほう》の味方がいたということね……。それも禁軍を動かせる位置に」
 陽子は祥瓊を振り返った。
「——夏官《かかん》?」
「大《だい》司馬《しば》はどういう人?」
「たしか——」
 陽子は考えこみ、目を見開いた。朝廷の権力の図版。夏官は誰の派閥《はばつ》に属す?
 大司馬だけの独断で軍は動かない。動かせる者がいるとすれば、官の中に厳然たる権力がなければ。
「——靖共《せいきょう》……」
 え、と祥瓊は首をかしげた。
「もと冢宰《ちょうさい》だ。宮中の権の最大派閥の長——」
「それだわ」
 待ってよ、と鈴が困惑した叫びをあげる。
「どうして冢宰が呀峰のために軍を動かすの? それで王師が動くなんて変じゃない。しかも、禁軍だなんて。陽子はここにいるのに!」
「呀峰のためだからよ。そうとしか考えられないじゃない?」
 祥瓊が言って、陽子は目を見開く。
「呀峰が昇紘《しょうこう》を使っていたように、その冢宰が呀峰を使っていたということよ」
「しかし、靖共は呀峰を憎《にく》んで……」
「憎んでなにかしたの?」
 陽子は思わず息を呑《の》む。呀峰を許すなという声だけは盛んだったが、しかし証拠がなければなにもできない、と忌《い》ま忌ましげに溜め息をついた。
「憎んでるふりなんて簡単だわ。汚い仕事をやってもらうなら、嫌ってるふりぐらいは当然のことよ。王を蔑《ないがし》ろにして勝手に禁軍を動かすような連中が、そのくらいのこと、しないと思う? ——ひょっとして麦侯更迭《ばくこうこうてつ》を主張したのも、その冢宰の一派でしょう」
「そうだった……確かに」
「つまり、その冢宰は麦侯が憎かったってことだわ。道を知ってる、って民に慕われてる州侯が目障《めざわ》りでないはずないもの」
 じゃあ、と鈴が心許《こころもと》なげな声を出した。
「遠甫《えんほ》って人を誘拐《ゆうかい》したのも、松塾《しょうじゅく》ってとこを焼き討《う》ちにしたのも、その冢宰の命令かも」
「松塾を?」
「呀峰の命令だったって。遠甫も明郭《めいかく》に送ったって言ってた」
「じゃあ、きっとそうだわ。和州侯《わしゅうこう》が他州の義塾《ぎじゅく》にめくじらをたててどうするの? 黒幕がその冢宰だったら分からないでもないわ。松塾出身の州侯が邪魔《じゃま》で、松塾一門全部が憎《にく》い。松塾出身の者がどんどん麦州からの選挙《すいせん》を受けて国府に入ってきたら、大事《おおごと》だもの。——そういうことなんじゃないの?」
 祥瓊が言うと、陽子は軽く息を吐いてから、目を細める。
「祥瓊は鋭《するど》いな……」
「宮中のものの考え方はよく分かるの。無駄に三十年も宮中にいたわけじゃないのね、って我ながら感心してるわ」
「まったくだな」
 陽子は苦笑する。その袍《うわぎ》を鈴は引っ張った。
「ねえ、でもどうするの? 州師でもあんなに大変だったんだもの、禁軍なんかが来たら、おしまいじゃないの?」
 陽子は眉《まゆ》をひそめた。
「禁軍は強い。特に禁軍の空行師は数も多いから怖《こわ》い」
「十五より多い?」
「禁軍三軍の全部が出てきたのなら、三|卒《そつ》三百。その他にも騎獣《きじゅう》を持った兵士が相当数いる」
 そんな、と鈴は絶句する。見返す陽子の翠《みどり》の目に強い色が浮かんだ。
「……わたしに無断で勝手なことはさせない」
 
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