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恋愛自由自在07

时间: 2020-09-13    进入日语论坛
核心提示:『平凡』読んでキスのお勉強 中学生のころのボクは、ちょっと神経質ぽくて、カンが強すぎる、という印象を与えていたようですね
(单词翻译:双击或拖选)
『平凡』読んでキスのお勉強
 
 中学生のころのボクは、ちょっと神経質ぽくて、カンが強すぎる、という印象を与えていたようですね。それに大人っぽかった。
 他の男のコは「ヒトシ君」「マサシ君」とかって呼ばれるのに、ボクだけ、女のコたちからは「田中君」「田中氏」っていわれていたもん。そういう意味で、注目されていた存在ではありましたね。
 初めての恋愛らしい恋愛は、中学二年生のときの同級生だったです。やせていて、胸のないコだったなあ。
「胸のないコ」の趣味は、いまでも一貫していて、どうも胸が大きいコは、なんとなく母親的になっちゃって。心理的に「胸のない」コンプレックスがあるみたいですね。教育したい、指導したい、という気持ちがあるようで、それがどうやら「胸のないコ」のほうに向かうらしいんですよね。
 とにかく、そのコは結構、人気のあるコでしたね。前からつき合っている男が、いるみたいでした。で、ボクも以前から「いいな」なんて思っていたわけ。
 二年生になって、そのコとクラスが同じになったんだけど、どうも彼女は、前の男とうまくいってないようすでした。やっぱり、つき合ってる相手がいる、っていう状態のときは、なかなか入り込めないですよ。ちょうどそのコが、彼とケンカしている時期に、スルッと入り込むしかない。
 それで、帰る方向が同じだったのを利用して、わざと道化師っぽく「一緒に帰ろッ」とかいって、なんとなく入り込んでいっちゃったわけです。
 何度かそうしてるうちに、向こうも、前の男のコとうまくないから、ボクのことを好きになってくる。それで、ボクはわざと、
「ねえっ、好きだっていってよ」
 かなんかいうわけですよ。正面切って、口に出していわせちゃう。相手に確認させちゃうわけですね。
 で、かなりマメにやりましたね。わかんないところを教えてあげるとか、デートのコースは、いつもボクが決めましたしね。押しの一手、です。
 映画なんか、一緒に観に行くでしょう。東京生まれのボクも、小学校の途中から高校までは長野県で過ごしました。信州の松本ですから、行く映画館なんて決まってるわけです。それに、そういうとこ行くときも制服着て行かなくちゃいけなかったんですよね。だから、すぐに見つかっちゃう。
 あっちのほうは、ロードショーでも二本立てですから、間の休憩時間に、場内が明るくなると、ポッと友だちに会っちゃったりするんですよね。
 そうすると、もう学校じゅうに広まっちゃう。次の日に。
 前の男のコは、それを知って怒ったりなんかしてね。その日は、絶対に彼女と一緒に帰らなくちゃいけない、と思いましたね。
「絶対にキミのこと好きなんだからね」
 ってことを確認させるわけです。
 そんなこともあって、ボクたちは公然カップルになりました。もともとコケットな感じで人気のある彼女と、なんとなく大人っぽくて一目置かれてる感じのボク。
「あの二人がデキちゃったんだったらしかたがない」
 みたいな感じだったですね。
 ボクは、わりと独占欲も強かったですから、放課後の掃除の時間なんかでも、彼女が他の男のコとふざけてしゃべってるのを見ると、
「おー、何であいつとしゃべるんだよー」
 とかって怒る。
「だってお掃除のことなんだもん」
 て彼女がいっても、怒る。結構、そういうとこありましたね、ボクは。
 そんなケンカは何度もやりました。だけど、すぐに仲直りしちゃう。
「ごめんね」
 とかいって、すぐに甘えたふりをしましたね。
「ホントに好きだから、カッときちゃったんだよ」
 なんていって甘える。そうすると、彼女もすぐ納得しちゃうわけですよ。
 でも、うちの親は大反対してました。
「中学生が恋愛だなんて、そんなことしちゃダメだ」
 というわけですよ。かなり本気で反対していて、
「一緒に帰ったりするの、やめてくれない」
 とかって、彼女にいい渡したりもしましたね。そうすると、ボクは、親の前ではコソコソ陰にまわったりね。でも、そのコには、
「ごめんね。でも、ボクは絶対にキミが好きだから、つき合うんだ」
 なんていってたの。しかし女っていうのは冷静ですからね。彼女のほうから別れるっていい出しましたけれど。
 最初にキスをしたのは、そのコとですね。
 キスっていっても、どうやっていいかわからないから、すごく不安なわけですよ。鼻がつっかかったり、歯が当たっちゃうかもわからない。
 だから、そのころは『平凡』かなんかに載っている「キスのしかた」なんていうのを研究しましたね。で、そういう記事を、彼女にも何気なく見せる。デートしてるときなんかに。
 それから「これがフレンチキスだ」みたいな記事を、そこんところだけ切り取って、彼女のロッカーに入れておいたりとか、ね。いろいろ試してみたもんです。
 面白かった。それは、いまするセックスよりも、そのときのフレンチキスのほうが、はるかに胸ときめいていたわけで、本当に不思議なもんですね。
 親の反対もあったし、彼女のほうから別れましょうというのもあったけど、結局は中学の卒業と同時に、完全に終わっちゃいましたね。そのコは進学する高校が違いましたから、これは決定的でしたね。
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