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恋愛自由自在11

时间: 2020-09-13    进入日语论坛
核心提示:「一橋」はブランドでなかった それにしても、ボクにとって、一橋に入ってしまった、ということが、恋愛活動を妨げたひとつのガ
(单词翻译:双击或拖选)
「一橋」はブランドでなかった
 
 それにしても、ボクにとって、一橋に入ってしまった、ということが、恋愛活動を妨げたひとつのガンになってますね。
 慶応とかに行っていれば、ボクはもっと変わっていたかもしれない。慶応には、塾高あがりの連中で、東京女学館や森村とか聖心なんかの女のコたちと遊んでいるグループがありますから、このグループにうまく潜り込めば、紹介してもらえちゃう。
 ところが、一橋の場合は、男たちのひとりひとりが、まず自分のことで精一杯。自分にも、そういう女のコがひとりもいないんだから、当然なんだけど、キリストと違って隣人に愛の手をさしのべることが、できない。つまり、他人に女の世話なんか、できっこない状況にあるわけです。
 だから、ひとりで行動するしかない。
 そりゃ、一橋の男のコのなかにも、モテる連中がまったくいないわけではありません。でも、合コンのときにモテた男のコでも、女のコを送っていったときにも、いま一歩踏み出せない精神構造をしているんですね。女のコのほうがむしろ、
「送ってくれるんだったら、一緒に朝まで過ごしてもいいや。高校のときにも、何回かそうなったことあるし」
 みたいに思っていても、一橋の男のコは、そういう部分に乗っかっていかない場合が、往々にしてあるんです。
 そういうメンタリティーの男たちからすれば、いまのボクなんて「許せない」行動をしてるわけですよ。国賊扱いですね。
「あいつは一橋の恥だ!」
 ということになっているらしいです。一橋というのは、卒業してメーカーとか銀行とかなんかに就職できてうれしがっていても、国内営業担当、経理担当の重役までいけるのが何人かいるだけで、社長にはなれない。いまいち、平衡感覚に欠けているところが、そうさせるんでしょう。
 一橋の合コンのレベルでは、つまるところそこまでと見切るわけで、あとは慶応のやってるディスコパーティーとか、そういうところへ、友だちに誘ってもらって出入りすることになります。
 これは、合コンの世界とは違う女のコたちがいる。いま、ボクがつき合っているような世界の女のコなわけです。
 ところが、当時のボクは一橋大学の一年生なわけで、要するにアカ抜けていない。恋愛チャートもごくわずかしかなくて、押したり引いたりのノウハウもない。彼女たちにとっては、基本的に物足りないわけですから、こういう技術がないのは、うまくないですよね。
 一橋っていっても、知らないんです。ワセダとかリッキョーとかっていう、大学ブランドにはならないわけだから、なにか物足りないんですね。イメージがわかない。
「どこの学校なの?」
「慶応」
「エーッ。岡村君なんて知ってる?」
「知ってるよ。あいつ、語学のクラスが一緒でさあ」
「ホントに? 私の友だちのミカってコが、昔、つき合ったのよう」
「見たことあるよ。一度、日吉《ひよし》に連れてきたことあるもの」
「エーッ、ウッソー」
「結構かわいかったけどね。でも、あいつフラれちゃってサ」
「そう、そう、そう、そう、そうなんだー」
 なんていって話になるわけですね。早稲田とか立教とかでも、まあ話にはなる。東大っていうと、ちょっと理屈っぽくなっちゃって、知性が話の邪魔をするわけですが、それでもまだ、なんとかチャンスはあるんです。
 で、一橋はどうかというと、これが反応がまったくない。
「どこなの?」
「一橋」
「ヘーエ、一橋予備校なの」
 クリスマス近くにあったパーティーで、やたらと信じられない顔付きしている女のコに、そういわれたこともあるんですよ。どうして一橋予備校の浪人が、一二月のディスコパーティーに来てるんですか。ふざけんじゃねー。
「じゃ、まさか、一橋スクール・オブ・ビジネスじゃないでしょうね。もしかして」
 ま、こんな程度だったですね。学校が国立《くにたち》にあることを知っているのも少ないし、小平《こだいら》に教養課程がある、なんてことを知っているのは皆無《かいむ》です。つまり、一橋ブランドっていうのは、存在しないわけですね。だから、ひとり、単独でやっていくしかなかったです。
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