一般に、女のコは恋愛によってどんどん変わっていくことができる、とボクは思っています。男のコの場合は、もちろん、恋愛で変わっていくこともありますけど、むしろ、仕事で変わっていく。
つまり、男のコのほうは恋愛でなくても、仕事の関係やなにかで、大きく成長していけるんですね。しかし、通常の場合、女のコは、そのままでは、いろんな意味で大きくなれないケースが多い、と思うんです。
それが、恋愛で男とつき合うことによって、変えられることがある。いい男とつき合えば、いくらでもいい女になることができるわけなんです。
ただし、いきなり、まったくレベルの違う相手とつき合うのではなく、少し手を伸ばせば届く、くらいの差でつき合ったほうがいい。それを繰り返し、何人もの男たちとつき合っていけば、女のコはすごく、レベルアップされていくこともできますね。
男は、だれでも、つき合っている女を「教育したい」と考えてる部分があるわけです。たとえば、ボクの場合でも、そうです。このコは、どこまでいい女になる潜在的な能力があるのかな、なんて興味を持ちながら、つき合ってたりするわけです。
六本木のはずれに、キャンティというイタリアっぽいカフェがあります。芸能関係やマスコミ関係の人たち、それに遊び慣れている人たちがきているお店です。
ある女のコなんか、最初のうちは、
「キャンティなんて絶対にイヤよ」
なんていっていたのに、いつの間にか、その店へひとりでも出入りするようになって、しまいには、メニューに載っていないものまで平気で注文するようになっちゃいました。どんどんと、グレードが上がっていっちゃうわけです。
ですが、それはつき合っているうちに、だんだんと上がってくるものなわけですから、いきなり、は無理なんですね。女のコには「少し伸ばせば手が届く」程度のレベルの男のコとつき合うべきだ、といいましたけど、これは男のコの側から見たら、そのレベルに合わせてあげるべきだ、ということになります。
仮に、目黒女子商業高校に行っているとってもかわいい女のコとつき合うとします。とってもかわいいから、いい気分にさせてあげたいと思う。当然ですよね。だから「キャピトル東急ホテル」のコーヒーハウス、オリガミで待ち合わせをする——というのではいけません。
それではオビエてしまうからなんです。
「いい気分」にさせようとして、結果的には逆にオビエさせてしまうわけです。
それだったら、逆に、渋谷の「チャールストン・カフェ」で待ち合わせして、一〇〇〇円のハンバーガーでも御馳走してあげたほうが、よっぽど彼女には「いい気分」になってもらえるんですね。
そのレベルから始めて、徐々に上げていくようにすればいいわけです。
ところが、まったくその逆の場合だってあるんですね。つまり、男のコよりも女のコのほうが、圧倒的に遊び慣れている場合。
男のコの側から見ると、女のコが、自分の行ったことのないお店で、すごく場慣れしているのを見ると、何か男のコの自尊心が傷つけられたように感じるものなんですね。ずいぶん勝手なものですが、男のコってそういうとこがあるみたい。
だから、こういうときは、実際は女のコのほうが一歩も二歩も、男のコより上をいっていても、男のコよりも一歩か二歩遅れているフリをするのがいいですね。少し腰を落としてみるわけです。
自分がよく知ってて、行きたい、と思うお店へ誘うときも、
「学校のお友だちが行って、とってもいいっていってたから、私も行ってみたい」
という形で、持っていくわけですね。
男のコが「デニーズ」しか知らないようであれば、
「この近くに、この間、雑誌で見たお店があるんだけど、行ってみない?」
という形を作って誘い、男のコの乏しいお店リストに、新しく加えられるようにしむけてあげるわけですね。
つまり、男のコを立ててあげながら、男のコのレベルを押し上げてあげる。これがポイントになります。
恋愛は、不毛な「不純異性交遊」などではなく、生産的で前向きな行為です。お互いが成長するものでありたいですね。