もちろん、セックスする、しない、はある程度、重要なポイントです。女のコは、ある程度、男のコをジラすべきです。ジラすことも必要ですが、
「エーッ、すぐしちゃうと、私が遊び人みたいに思われるからいやよ。遊びでするんだったらイヤだなあ」
という考え方は、完全に間違っています。
「遊びなら、しない」
ということばは、いわないほうがいいですね、絶対に。
それは、遊びじゃなく、男のコは好きになったら、もう、すぐ、早くそうなってしまいたい、と思う動物だからです。好きになったから「抱きたい」とか「征服したい」と思うように、神様が生理的にお作りになっておられるのですぞ。
そういうときに、多少、ジラすということは必要だとは思います。「抱きたい」という気持ちを、最大限にまで高め、その爆発力をアップさせ、セックスをより劇的なものに演出する効果があるからです。
「まだ、心の準備ができていないの」
くらいのジラし方はいいでしょう。
しかし、
「遊ばれるのは、イヤ」
というのは、いけません。
なぜなら、遊んでいる男のコが、遊びでつき合おうと思っているのにもかかわらず、そんなことをいわれたら、変に意地を張って、
「そっちがその気なら」
と、単なる遊びの気持ちだったのが、ますます遊びの方向へとエスカレートしてしまい、
「抱くだけ抱いてやろう」
という意識になる場合があるからです。
こうなってしまうと、何度も口説いて攻め落とし、二、三回セックスを楽しんだら、それっきり、ということになりかねません。
この男のコの心理を追ってみると、好きになったからセックスしたい、と思ったのに、
「遊びじゃ、イヤ」
といわれて、
「バカヤロー、うるせえな」
なんて、ついつい、カッとしてしまい、本当に「遊びだけ」で抱くことを目標にしてしまうわけなんですね。
もともと、好きになったから「抱きたい」と思うわけです。遊びでも何でも、二回、三回とセックスを重ねていくうちに、本当に好きになって、恋愛感情を持つようになるものなんです。
「遊びじゃ、イヤ」
のひと言をいわなければ、もう一回、もう一回と、セックスの回数と同時に、恋愛関係が発展していくわけですね。だれだって、情というものが出てくるのです。
「エーッ、きょうは、ちょっとね。だから今度ね」
とかいって、一回目は切り抜けましょう。どんな男のコだって、一回くらい待ってくれますよ。
「一回目は、すごくいい思い出にしたいから、ちゃんとしたホテルだったら、いいな」
「きょうは、髪がボサボサだし、きのう髪洗ってないからイヤ」
なんてあたりが、気のきいたジラし策でしょう。
バージンだったとしても、状況は変わりません。ロスト・バージンとか、童貞を喪失するとか、こうした問題は、いまどき、ほとんど大きな意味を持たなくなりましたから、さっさと終えてしまうことです。ワインと違って、大事にしておけばおくほど、価値が出るというものではなくなってしまいました。とはいっても、女のコのほうからは、いいにくいでしょうから、
「きょうはお家に帰りたくないの」
とか、常套句《じようとうく》ですが、男のコのほうから、
「抱きたい」
ということばを引き出すように持っていけばいいでしょう。
ただし、非常に昔風の一部の男のコは、現在では特に、どうしても体育会カンケーに多いようですが、遊びのつもりでつき合ってる女のコには手が早いのに、惚《ほ》れた女のコには手も触れない、というタイプがいます。
運悪く、こういう男のコが相手の場合には、彼が、女のコの機先を制して、
「今夜は、帰る」
といってしまわないうちに、セックスをするしかない状況にまで持っていかないといけませんね。こういうタイプの男のコは、いったん口に出していってしまうと、それを覆すわけにはいかない、と考えるタイプでもあるからです。