いつのまにか、女子大生というのは、人類の新人種のように考えられるようになりました。彼女たちだって、まったくふつうの市民なのにもかかわらず、
「女子大生でいる何年間」
だけは、他のどの時期とも違う感覚と、行動パターンを持っているように、考えられているみたい。
しかし、そこには、当然のように、それが登場してくる「背景」がありましたし、最近では、女子大生でいる何年間かを中心に、そのパターンは前後に広がっているんですね。
�異人種《エイリアン》�ととらえられていた彼女たちのような女のコが、勢いを増し、女子高校生やOLのなかにも、「女子大生」の性向を持った人たちが出てきた、ともいえます。
ボクは、「女子大生」を主とした大きな都市の女のコ層をいくつかの類型に分けて、いろいろと考察を続けてきたわけです。
それは、男のコが、彼女たちとつき合っていくためのガイドにもなると思います。この章では、そうした女のコたちの傾向、感覚、恋愛における典型的行動パターンを紹介して、ボクのいう「よそ行き顔した恋愛」とか「ブティック恋愛」の理想型との関係を、ひとつひとつ見ていくことにします。
彼女たちの生活から、ボクの抽出したそれぞれのパターンは、これを読む女のコ読者にとっては、身に覚えのあることもあるでしょう、あるいは、そうした女のコと、
「どうしてもつき合ってみたい」
と熱望してやまない少年読者には、心強い参考資料になることもあるでしょう。
まず、最初に示しておきたいのは、ボクなりに分類した、女のコの四タイプです。あるタイプから別のタイプへ、ふとしたキッカケで移行してしまうこともありますが、この典型的な四類型に従って、話を進めていきたいと思います。
サーファー派
ニュートラ派
エレガンス派
ボリューム派
女子高校生、女子大生、二〇歳前後のOLと、男のコが一番「つき合いたい」と思っている女のコたちは、すべてこの四タイプに分類することができます。
ただし、説明をわかりやすくするため、また、サンプルとなる学校名などは、全部、東京近辺に位置しているものからとりあげています。
ですから、文中に登場してくるお店の固有名詞や、ファッション・ブランド名、それに学校名から当然思い浮かぶであろうイメージについて、どうしてもわからない、という人は、お便りにしろ、実地面談にしろ、康夫ちゃんが個人的にレクチャーするとして、強引に話を進めることにします。悪しからず。