さて、先に挙げた四タイプを、ザッと概括して説明しておきましょう。
サーファー派というのは、ご存じのとおり、主として、
「自分でもサーフィンをやってしまう」
という女のコのタイプです。量的には、それほど多くはありませんね。
人数が少ないのに、典型的タイプとしてとりあげるのには、もちろん、それなりの理由があります。
数年前までは、サーファー風の格好をしている、というだけで、六本木あたりではモテまくったという史実がありますし、逆に、いまとなっては、そんな格好をしていると、六本木では石をぶつけられそうなくらい、短時間に、その評価は振幅《しんぷく》しました。それだけ両極端な評価になる、というのは、それなりに一種、影響力が強い、ということができます。
また、
「一見サーファーの雰囲気を漂わせてはいるものの、サーフィンなどやったこともやる気もなく、ディスコへ行ったときにモテるようにと、外観だけ、サーファー、サーファーする」
というタイプをも生み出した功績は、やはりサーファー派のものでしょう。しかし、こういった�陸《おか》サーファー�たちは、この次のニュートラ派、もしくはエレガンス派の一部に近い行動パターンを示しますから、純粋なサーファー派からは除外されます。
それとは逆に、エレガンス派と思われる一派のなかでも、イタリアン・カジュアル、ボクは勝手にこれを�イタカジ�と命名していますが、イタカジのファッションに身を包んでいるのは、サーファー派ときわめて近い行動パターンをとることがありますね。
特に、どちらかというと�フラカジ�(フレンチ・カジュアルのこと、ね)に近いイタカジをしている女のコは、ほとんどサーファー派に含めて考えていいと思います。
それでもやっぱり、サーファー派の数は、圧倒的に少ないのです。ところが、ニュートラ派などの女のコにかなりの人気がある、サーファー少年たちは、真剣恋愛をする場合には、どうしても「同趣味」のサーファー派のなかからピックアップすることが多いわけです。
それだけに、サーファー派の女のコの存在は、無視できない、と思うのですね