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恋愛自由自在66

时间: 2020-09-13    进入日语论坛
核心提示:ボリューム派こそ女のコの主流派〓 ボリューム派は、エレガンス派と対極をなすグループですが、その層の厚さでは、エレガンス派
(单词翻译:双击或拖选)
 ボリューム派こそ女のコの主流派〓
 
 ボリューム派は、エレガンス派と対極をなすグループですが、その層の厚さでは、エレガンス派の比ではありません。まさにボリュームたっぷりで、実にいろんなタイプの人たちがいます。ひと言でいうと、ニュートラ新宿派になり切れないジミな人たち、と定義づけられるかもしれません。
 要するに、ごくごくフツー、の女のコなんですよね。『non・no』の特集「この夏、あなたはこれで湘南を征服できる! 完全保存版」なんていうのを読んでるコです。読んだからといって、征服なんてトンデモナイわけであって、カッコいい男のコにめぐりあえることもなく、女のコ同士で江の電に乗って、数年前に、ジミめな女のコの間で流行《はや》った山口県の萩《はぎ》、津和野《つわの》ツアーの世界を、「鎌倉」で追体験しているだけです。
 さだまさし、アリス、オフコースといった人たちのコンサートへ行きたがり、小田和正が、あの声やメロディーとはウラハラに、どれだけ女好きか、といったことは、まったく知りません。
「小田さんは、あのジミめな顔をした奥さんと、きっときっと、幸せな家庭を築いているに違いない」
 と信じきっている、まさに純粋な女のコでもあります。
 自分にも、いつの日か「白馬に乗った王子様」がお迎えに来てくれる、と本気で思っているのですが、ほんのささいなキッカケで、「夜のお仕事」にはまり込んでしまったりするコも出てきます。つまり、ボリューム派から、ニュートラ新宿派の極端な部分へのワープ現象も、起こりうる、ということなんです。
 ああしたい、こうしたい、こうでなきゃいけない、とか、あんまり考えないタイプですから、たまたま自分の近くに、激しい「新宿派」がいたりすると、即、これに感染してワープします。
 そうなった場合、もともとネが純情にできていますから、先輩の新宿派なんぞよりもスジガネの入った「新宿派のなかの新宿派」として大成しちゃったりもするわけです。
 ワープしないボリューム派は、あいかわらず「マクドナルド」とか「ダンキン・ドーナツ」とかでアルバイトをしていて、結局は地元へ帰って、村役場や農協の少年と結婚する、というのが末路になりますね。長い人生のうちの短大の二年間、あるいは大学の四年間というのが、唯一《ゆいいつ》、華々しい時期なのですが、こんな世の中になっても、
「六本木のディスコっていうところは、怖いところ」
 みたいに信じ込んでいるために、みすみす華々しさを殺してしまう傾向にあります。
 男のコとつき合うチャンスが、ないわけではありませんけど、これはもう、完璧な「合同コンバ」「合同ハイキング」の世界に限られるわけですから、大した男のコは見つかりません。ボリューム派の場合、恋愛においては、きわめて薄幸な人生を歩む、ということがいえそうです。
 それでも、知り合った少年が「童貞」だったりして、二人とも真剣につき合ってしまうこともあります。そういう人は、男性経験はいまの彼だけなのに、セックスの回数だけは、やたらと多かったりする場合もあります。たいしたデートもしないで、ただただ、お互いのアパートで、セックスの回数だけは自慢できるほど多かったりするんですが、そこからの発展がない。無理矢理に発展するとすれば、相手の男のコが、どうしようもない遊び人だったときで、そのときには、「新宿派へのワープ」という形で発展しちゃうんです。
 役場の出納《すいとう》係タイプの童貞少年と、真剣恋愛に陥ってしまうと、ボリューム派の場合は、限りなくその路線を進んでいっちゃいますね。それはそれでいいのかもしれません。ボクが口を出すスジアイではないですね。人それぞれの人生ですから。
 
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