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ショッピングの女王48

时间: 2020-10-22    进入日语论坛
核心提示:バージン・アゲイン 昨日、某雑誌のお仕事で歌舞伎町のアダルト・ショップ「ネザーランド」に行ってきた女王様は、バイブや媚薬
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 バージン・アゲイン
 
 昨日、某雑誌のお仕事で歌舞伎町のアダルト・ショップ「ネザーランド」に行ってきた女王様は、バイブや媚薬に囲まれてディープなひとときを過ごしたついでに、ある秘密兵器まで発見してしまったのであった。
 その秘密兵器とは、「バージン・アゲイン」という名の魔法の液体……箱に書かれた謳《うた》い文句によると、「この一箱で二〜三回バージンに逆もどり」「小さく小さくキュッキュッキュッ…!」(原文ママ)という、なんちゅーか、アレですね、ハッキリ言えばアソコを引き締めるローションなんであるよ。
 だが、このようなモノを買ったからといって、「そーか、女王様、もしかしてガバガバ?」なんてぇ早とちりは、慎んでいただきたい。いや、ホントにそうなのかもしれないが(自分じゃわかんねーよ、んなコト)、女王様の目的は別の所にあったのである。というのも、店の人がですね、この商品を説明する際、次のように言ったのだ。
「これ、ホントに引き締まるんですよ。顔に塗ったら、キュッと小顔に……」
「なんですとぉ——っ!?」
 その瞬間、女王様、目をランランと輝かせて、鼻息荒く店員に詰め寄ったね。
 中村うさぎ、四十一歳。Hの性能より、小ジワの気になるお年頃。ハッキリ言って、自分のアソコがガバガバだろうが知ったこっちゃねーぜ、という心境なのであるが、お肌の若返りに関しちゃ、まだまだ諦めてませんぜ、旦那。
 そんなワケで、その「バージン・アゲイン」の小箱を握り締め、得意満面で帰宅した女王様なのであった。
 ふふふ、世の中、意外な所にお宝が隠れてるもんですわ。Hグッズでシワ取りなんて、女性誌の美容特集でも読んだコトない画期的アイデア。こんな秘密兵器を手に入れた女は、きっと世界じゅうで私だけよね。ホホホッ、誰にも教えるもんですか!
 心の中で高笑いを放ちつつ、さっそくローションを顔に塗ってみた。ドロリとした糊のような感触。この粘着力で、お肌がキュンッと締まるのであろう。まさに、「小さく小さくキュッキュッキュッ…!」とね。
 一分後……お肌がピピッと張ってきた。うん、いい感じ。そして二分後……おい、ちょっと待て。バリバリしてきたぞっ!?
 不安になって鏡を覗いた私は、その瞬間、
「うぎゃあ—————っ!!」
 あまりの恐ろしさに、大絶叫してしまったのだった。何が怖いって、自分の顔だぁ! 凄いぞ、シワの数! いつもの五倍(当社比)は増えてるぜっ!
 ちょっと想像していただきたい。顔に糊をベッタリと塗ってだね、乾いてパリパリになったところでニカッと笑うワケですよ。すると、顔の表面が見る見る氷河のようにヒビ割れて……うひぃ、怖い。自分で言うのもアレだけど、一瞬、鈴木その子を超えたね、あたしゃ。
 どうやら、Hグッズで美顔ってのは無理だったようだ。やっぱ顔とアソコは違いますよね。
 そこで、ついでに女王様は、このローションの本来の効き目も試してみたくなったのである。といっても、そのためにわざわざHするのも面倒なので、とりあえず、もっとお手軽な実験方法をとるコトにした。
 すなわち、女王様はやおら鼻の穴にローションを塗りたくり、そこに自らの小指を突っ込んで、スコスコとピストン運動を始めたのである。鼻の穴をアソコに見立てた疑似セックス……我ながら、素晴らしい名案だ。だって、どっちも穴だし粘膜だしさぁ。それに、自分の小指を使えば、締まり具合も実感できるではないか。女王様、賢い!
 ところが、何もわかってない夫は呆れ返り、鼻の穴からスコスコと小指を出し入れする妻を、ボー然と見つめるのであった。
「あんた……何やってんの?」
「だからさ、このローションの効き目を鼻の穴で……ふがぁ」
「バカじゃないの? 鼻が詰まるよ、あんた」
 夫の言うとおりであった……。
 結局、私の鼻の穴は、粘着性のローションで鼻タレ小僧のごとくガビガビになっただけだったのである。うーむ、やはり鼻の穴とアソコも違うのか? なら、次は肛門で……しかし肛門が貼りついたら困るよなぁ。頼む、誰か、試してみてくれぇ!
 
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