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(13)ワープロ

时间: 2013-12-27    进入日语论坛
核心提示:ワープロ(13)   ワープロが打てるのはかっこいいなと思って、画面付のワープロを買った。ワープロは種類によって賢いのと
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ワープロ(13)

     ワープロが打てるのはかっこいいなと思って、画面付のワープロを買った。ワープロは種類によって賢いのとそうでないのとがあるが、私のは残念ながら後者だった。 
いつまでたっても自動変換で「私」を「渡し」、「千代田区」を「千代抱く」を表示する間抜けなワープロにぶつぶつ文句をいいながら、操作証明書を首っぴきで何とか使いこなせるようになった。悩みの種だった消すゴムのカスや万年筆のインクであちらこちらが汚れることもなくなって、最初のころはとても満足していたのである。  
   ところがワープロでずっと原稿を書いているといろいと問題が起きてきた。まず両手が塞がってしまうので、ふたつのことが同時にできない。電話がかかってくると作業は中断。締め切り間際には右手で書いて左手でパンをかじるという効率のいい食事をとっていたが、そういうこともできなくなった。そして一番ショックだったのは、たまには気分転換をしようと手で書いたら、キーを打つの習慣きってしまったせいか、日本語がちゃんと書けなくなっていたことだ。字はヘタクソになるし同音異義語は平気で使う。「ありがどうございました」を「ありがとごさまた」などと書いたりして、まるで日本語を覚えたての外国人が書く文章のようである。一時はやみつきになってワープロを叩きまくっていたが、最近では日本語の社会に復帰できるように、なるべく手で書くことにしている。 
   わーポロは長時間原稿を打ち続けられる利点がある。しかし十何時間もワーポロを向き合っていたら、頭の中にキーを打つ音だけが不気味に鳴り響いて、気分が悪くなってきた。だんだん自分が機械になっていくみたいだった。それが楽しめる人はいいけれど、私にはちょっとつらかった。机の上が雑然としているのや、 鉛筆や消しゴムや万年筆の感触はやっぱりいい。かっこよくはないけれど、パンをかじりながらの手書きという汚れ仕事のほうが性格に合っているようである。
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