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ほらふき男爵 シカのサクランボウ

时间: 2017-12-12    进入日语论坛
核心提示: わがはいは、ミュンヒハウゼン男爵(だんしゃく)。 みんなからは、『ほらふき男爵』と呼ばれておる。 なぜかだって? それは
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 わがはいは、ミュンヒハウゼン男爵(だんしゃく)。
 みんなからは、『ほらふき男爵』と呼ばれておる。
 なぜかだって?
 それはだな、わがはいの冒険があまりにもすごいので、みんな信用せずにほらだと思っておるからじゃ。
 なに、わがはいの話を聞きたいじゃと。
 そうか、よしよし。
 それなら、こんな話はどうじゃな。
 
 ある日、わがはいは狩りをしに森に行った。
 すると、大きくて立派なシカが現れたのじゃ。
「よし、こいつをしとめてやろう」
と、鉄砲をかまえたが、あいにく玉切れじゃ。
 そこで落ちていたサクランボウのタネを、鉄砲に詰めて、
「ズドン!」
と、おみまいしてやった。
 ところがシカは、そのまま逃げてしまったのじゃ。
 玉は確かに、シカの頭に命中したはずなのに。
 
 さて、次の年の事。
 わがはいは、再びそのシカに出会った。
 なぜ、同じシカだとわかったのか?
 それはシカの頭から3メートルものサクランボウの木が生えており、サクランボウがたくさん実っていたからじゃ。
 いやはや、そのサクランボウのおいしかったこと。
 
 ではまた次の機会に、別の話をしてやろうな。
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