日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂
返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 世界の昔話 » 正文

太陽の子ども

时间: 2017-12-25    进入日语论坛
核心提示: むかしむかし、ある海辺に、若い漁師とおかみさんが住んでいました。 漁師は毎日、舟に乗って沖へ魚をとりに行きました。 一
(单词翻译:双击或拖选)
 むかしむかし、ある海辺に、若い漁師とおかみさんが住んでいました。
 漁師は毎日、舟に乗って沖へ魚をとりに行きました。
 一人ぼっちになったおかみさんは、海辺にすわって、一日中海を見ていました。
 夕方になると、沖の空はきまって灰色にくもり、やがて暗くなりました。
 ある日、おかみさんがいつものように沖の空を見ていると、一羽のカモメが子どもの鳥と一緒にとんできました。
 それを見て、おかみさんが思わず言いました。
「ああ、わたしもカモメのように、子どもがほしいなあ」
 すると、カモメが言いました。
「では、後ろにある貝がらの中を、見てごらんなさい」
 おかみさんが貝がらを見ると、どうでしょう。
 その中に、かわいらしい男の赤ちゃんがいるではありませんか。
 おかみさんは大喜びで赤ちゃんを拾いあげ、家に連れて帰りました。
 漁師もおかみさんも、それはそれは大事に赤ちゃんを育てました。
 赤ちゃんはずんずん大きくなり、やがて、海辺を走りまわる元気な男の子になりました。
 でも不思議なことに、男の子は大きくなるにつれて、顔が金色にかがやくようになり、男の子が岩の上に立つと波は急にしずかになり、きらきらと光りました。
 ある日、海は大あらしになりました。
 あらしが何日もつづいて、漁師は海へ出られなくなりました。
 魚がとれなくては、パンを買うこともできません。
 すると、男の子が言いました。
「お父さん、魚をとりに行きましょう。ぼくが行けば、きっとあらしはやみますよ」
「とんでもない。こんなときに海へ行ったら、舟ごとひっくり返るぞ」
「いいえ、大丈夫です」
 男の子があんまりすすめるので、漁師はしかたなく、一緒に舟へ乗りこみました。
 でも男の子の言った通りで、荒れ狂う波も舟のまわりだけは、まるでうそのようにしずかで、たくさんの魚がとれました。
「お前は、どうしてあらしをしずめることができるのだ?」
 漁師が不思議に思ってたずねても、男の子は、
「今に、わかりますから」
と、笑うだけでした。
 それから二、三日して、男の子はいろんな鳥を捕まえてきて、その皮で上着をつくりました。
 男の子は灰色の千鳥(ちどり)の皮の上着を着て、空へまいあがりました。
 すると海の色は、みるみる灰色にかわっていきます。
 その次に、青いイソヒヨドリの皮の上着を着て空へまいあがると、海はまっ青な色になりました。
 最後に赤いコバシコマドリの皮の上着を着ると、波は金色にかがやき、空は美しい夕やけになりました。
 男の子は、びっくりして空をながめている漁師とおかみさんの前へおりてきました。
「お父さん、お母さん、長い間お世話になりました。ぼくは太陽の子どもです。もう一人前になったので、空へもどらなくてはなりません。夕方、海がぼくの顔と同じようにかがやくときは、決してあらしは来ません。もしもあらしになったら、この上着をお母さんが着てください」
 男の子はそう言って、自分の着ていた上着をぬいで、おかみさんにわたしました。
「さようなら」
 男の子は二人を残して空高くまいあがり、雲の中に消えてしまいました。
 でも、それからというもの、あらしが来てもおかみさんが男の子のくれた上着を着て海辺に立つと、まるでうそのようにやみました。
 その間に漁師は海へ出て、魚をいっぱいとることができました。
 やがて秋が来て、つめたい風がふきだしたころ、海はひさしぶりの夕やけになりました。
 海と空は金色にかがやき、波がきらきらと光りました。
 おかみさんは、まっ赤な太陽に向かって手を合わせました。
「わたしのかわいい子。どうか、明日もきっとすばらしいお天気にしておくれ」
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%