バーノンおじさんは奇妙きみょうな嗄かすれ声を出した。
「いますぐお引き取りを願ねがいたい。家か宅たく侵しん入にゅう罪ざいですぞ」
「黙だまれ、ダーズリー。腐くさった大すももめ」
と言うやいなや、大男はソファの背せ越ごしに手を伸ばして、おじさんの手から銃をひったくり、まるでゴム細ざい工くの銃をひねるかのようにやすやすと丸めて一ひと結むすびにし、部屋の隅すみに放ほうり投げてしまった。
バーノンおじさんはまたまた奇妙な声をあげた。今度は踏ふみつけられたねずみのような声だった。
「なにはともあれ……ハリーや」
大男はダーズリーに背を向けてハリーに話しかけた。
「誕たん生じょう日びおめでとう。おまえさんにちょいとあげたいモンがある……どっかで俺おれが尻しりに敷しいちまったかもしれんが、まあ味は変わらんだろ」
黒いコートの内うちポケットから、ややひしゃげた箱が出てきた。ハリーは震ふるえる指で箱を開あけた。中は大きなとろりとしたチョコレート・ケーキで、上には緑色の砂糖で、「ハリー 誕生日おめでとう」と書いてあった。
弗农姨父发出一声刺耳的怪叫。“我要你马上离开,先生!”他说,“你这是私闯民宅!” “哦,住嘴,德思礼,你这个大傻瓜。”巨人说。他隔着沙发把枪从德思礼手里抢过来,轻轻一撅,绾了一个结就把它扔到屋角里了,仿佛这支枪是用橡皮做的。
弗农姨父又发出一声怪叫,好像一只老鼠被人踩了。
“不管怎么说—— 哈利,”巨人转过身来,背对着弗农夫妇,“祝你生日非常愉快。我这里有一件东西要送给你—— 有的地方我可能压坏了,不过味道还是一样。”
他从黑外衣内袋里取出一只稍稍有些压扁的盒子。哈利用颤抖的手指将它打开,只见盒子里是一个黏糊糊的巧克力大蛋糕。上边用绿色糖汁写着:祝哈利生日快乐。