「クラッブもゴイルもここまでは助けにこないぞ。ピンチだな、マルフォイ」
マルフォイもちょうど同じことを考えたらしい。
「取れるものなら取るがいい、ほら」
と叫さけんで、マルフォイはガラス玉を空中高く放ほうり投げ、稲いな妻ずまのように地面に戻っていった。
ハリーには高く上がった玉が次に落下しはじめるのが、まるでスローモーションで見ているようによく見えた。ハリーは前屈みになって箒の柄えを下に向けた。次の瞬間しゅんかん、ハリーは一いっ直ちょく線せんに急きゅう降こう下かし、見る見るスピードを上げて玉と競走きょうそうしていた。下で見ている人の悲ひ鳴めいと交まじり合って、風が耳みみ元もとでヒューヒュー鳴った――ハリーは手を伸ばす――地面スレスレの所で玉をつかんだ。間かん一いっ髪ぱつでハリーは箒を引き上げ、水すい平へいに立てなおし、草の上に転がるように軟なん着ちゃく陸りくした。「思い出し玉」をしっかりと手のひらに握にぎりしめたまま。
“这里可没有克拉布和高尔为你保驾,马尔福。”哈利喊道。
马尔福似乎也产生了同样的想法。
“给,看你能不能接住!”他大叫一声,把玻璃球高高地扔向空中,然后迅速朝地面降落。
哈利看见玻璃球仿佛是以慢动作升上了天空,随即开始坠落。他前倾着身体,把飞天扫帚指向下面—— 一眨眼的工夫,他就加速俯冲下去,追赶玻璃球—— 风在他耳边呼啸,混杂着下面观众的尖叫声,只见他伸出手去,在离地面一英尺的高度接住了玻璃球。他及时把扫帚把扳直,然后他轻轻倒在草地上,手心里稳稳地攥着那只记忆球。