「十一時半だ。そろそろ行くか」ロンが囁ささやいた。
二人はパジャマの上にガウンを引ひっ掛かけ、杖つえを手に、寝しん室しつを這はって横切り、塔とうの螺ら旋せん階段を下くだり、グリフィンドールの談だん話わ室しつに下りてきた。暖だん炉ろにはまだわずかに残り火が燃え、肘ひじ掛かけ椅い子すが弓なりの黒い影かげに見えた。出口の肖しょう像ぞう画がの穴に入ろうとした時、一番近くの椅子から声がした。
「ハリー、まさかあなたがこんなことするとは思わなかったわ」
ランプがポッと現れた。ハーマイオニーだ。ピンクのガウンを着てしかめ面つらをしている。
「また君か ベッドに戻れよ」ロンがカンカンになって言った。
「本当はあんたのお兄にいさんに言おうかと思ったのよ。パーシーに。監かん督とく生せいだから、絶ぜっ対たいにやめさせるわ」ハーマイオニーは容よう赦しゃなく言った。
ハリーはここまでお節せっ介かいなのが世の中にいるなんて信じられなかった。
「行くぞ」とロンに声をかけると、ハリーは「太った婦人レディの肖像画」を押おし開あけ、その穴を乗り越こえた。
そんなことであきらめるハーマイオニーではない。ロンに続いて肖像画の穴を乗り越え、二人に向かって怒ったアヒルのように、ガーガー言い続けた。
“十一点半了,”终于,罗恩低声说道,“我们得走了。”
他们穿上长袍,拿起魔杖,蹑手蹑脚地穿过城堡上的房间,走下旋转楼梯,进入格兰芬多的公共休息室。壁炉里还有一些余火在闪烁着微光,扶手椅仿佛都变成了一团团黑乎乎的影子。他们刚要走到肖像通道,就听见离他们最近的一张椅子上有人说话:“我不敢相信你竟然这么做,哈利。”
一盏灯噗的一闪亮了,是赫敏格兰杰。她穿着粉红色的睡袍,皱着眉头。
“你!”罗恩恼怒地说,“回去睡觉!”
“我差点儿就告诉你哥哥了,”赫敏不客气地回敬,“珀西—— 他是级长,他会阻止这一切的。”哈利无法相信居然有这样好管闲事的人。“走吧。”他对罗恩说。他推开胖夫人的肖像,从洞口爬了进去。赫敏可不会这么轻易让步。她跟着罗恩爬进洞口,像一只发怒的母鹅压低声音朝他们嚷嚷。