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愛してると言わせて01

时间: 2019-12-07    进入日语论坛
核心提示:一〇一回目のプロポーズ「ベティちゃんの地味なくらし」が一〇一回目になった。二年前、この連載のお話があった時、編集者はおっ
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一〇一回目のプロポーズ

「ベティちゃんの地味なくらし」が一〇一回目になった。
二年前、この連載のお話があった時、編集者はおっしゃったのである。
「ま、とりあえず三十回くらいをメドにお考え頂いて」
私は連載なんてしたことがなかったし、エッセイの書き方もよくわからないし、何分にも性格も暮しも地味なのでオドオドと言った。
「もし評判が悪かったら、十回でも三回でも遠慮しないで打ち切って下さい。三十回って言った以上、申し訳ないからなんて思わないで下さいね」
「わかりました」
「ホント、私の暮しなんて何もないから、あんまり書くことないんですよね。大丈夫かなァ、三十回も……」
こんなやりとりがあってスタートした。「地味なくらし」というタイトルも私がつけたもので、それは私の生活のまんまだから……という思いがあった。中には本気で怒る読者の方もいて、
「吉田栄作や宅麻伸と並んだ写真なんか雑誌に出て、何が地味なくらしですか。それはイヤ味というものです。アンタは地味な暮しを売り物にしている派手な女よッ!」
と手紙を頂いたこともある。
まったくもう、違うんだってば。美男俳優と並んで写真に出るのは記者発表の時と雑誌取材の時だけ。そんなものは一年三六五日における大相撲六場所みたいなものである。あとはほとんど家にいて、そこらにあるTシャツにジーンズ、ノーメイクでシコシコと原稿を書いている地味暮しである。
ある時はもっとスゴイ手紙があった。
「俳優さんと写っている雑誌を見ましたけど、髪はメッシュだし爪《つめ》も真っ赤だし、ぶっとんだわ。フン」
ほっといて頂きたい。力士だって毎日は地味な浴衣《ゆかた》でも、本場所には化粧廻しをする。それはダイヤがはめこまれていたり、裏はキラキラの西陣だったり、その派手なこと。メッシュは私の化粧廻しであり、日頃地味に稽古《けいこ》に励んでいる人ほど、本場所では派手になるのである。ホント、私って相撲におきかえると何でこうたちどころに何でもわかってしまうのかしら。
こういうお便りを頂くのも、読者の方々が読んで下さっている証拠であり、おかげで三十回から五十回の延長になった。本当にうれしかった。
私はこのコラムをとても楽しんで書かせて頂いている。この二年間に結婚したわけでもなく、出産したわけでもなく、生活サイクルは何の変化もないのだが、不思議なことにこの連載を始めてから、「暮す」ということが面白くなってきた。イヤなことがあっても元気がでるようになってきた。
たとえば以前、ハンドバッグを丸ごと盗まれた話を書いた。それまでの私ならば、
「ああショック……。運が悪いわ」
と愚痴を言いまくって、落ちこんでいただけである。ところがこういう何かコトがあると、今では必ず思う。
「クーッ! 頭に来たッ。『ベティちゃん』に書いてしまうからなッ」
で、書く。これも不思議なのだが、原稿用紙を前にすると、あれほど頭にきていたことが滑稽《こつけい》に見えたり、バッグを盗まれてショックだったことより、その時、力になってくれた友達のありがたさが身にしみたりしてくるのである。そして原稿を書き始める頃には、
「ま、これはこれで面白かったよね」
となり、書き終える頃には、
「イヤァ、何ていうかこういうめにあって、私は絶対によかったんだわ。今まで気づかないことに気づかされたもん。イヤァ、よかったよかった」
となる。ウソではない。読者の方で、
「毎日がつまんないなァ。毎日が地味だなァ」
と思っているなら、ぜひ私と一緒に「〇〇ちゃんの地味なくらし」という日記をつけることをおすすめする。〇〇にはご自分の名前を入れて、すてきなノートに毎週書くのである。〆切りは私と同じで毎週水曜日にする。気持が整理されて、優しくなったりして、暮しの小さなことが面白くなる。週一回暮しのエッセイを書かねばならぬとあれば、夫のシャツの口紅も、仕事の大失敗も、面白がらなければしょうがないとおわかり頂けると思う。腹がすわってくる。ホントである。
「でも、発表の場もないのに書くのは虚《むな》しいわ」
とおっしゃる方もあろう。それはよくわかる。それなら私が編集長に「地味なくらしエッセイコンテスト」をやって頂けないかとかけあってもいい。エッセイコンテストをやれば張りが出る。編集長のお返事はわからないが、かけあうことはお約束する。
こうしておかげで五十回から一〇〇回に延長された。私はこれで打止めにしようと決めており、編集長にも八十回頃から申し上げていた。読者の方もあきるだろうし、それを無視して続けるのは節操がないと思ったのである。すると先日、編集者からファックスが入った。
「懸案の連載継続の件ですが、水戸泉も優勝したことですし、ベティちゃんファンもおりますし、ぜひよろしくお願い致します。連載継続が水戸泉の大関盗りにきっとつながると信じて、何とぞよろしくお願い致します」
私をくすぐり、かつ「心の夫水戸泉」を引きあいに出すこのうまさ。私はこのファックス一枚で、節操なくケロリと一〇一回目のプロポーズを受けてしまったのである。
どうぞまたしばらくおつきあい下さいね。
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