以前ここで「仕事と家事の両立に悩む主婦のCMのシリーズは、旦那が働き者らしい所が、まあ、いいじゃん」というようなことを書いたんだけど、最近やってる「お願い、今日先に寝かせて?」だけは、おいおいさすがにもうかばいきれないぞという感じ。人の良いおじさんたちが、右手に企画書、左手では女の子のおしりを触りつつ「最近はほら、働く主婦ってのもいますからねえ。結構本人たちは|それなりに《ヽヽヽヽヽ》(この言葉がまだはやっていると思って言ってる)疲れているわけですわ」とか言いながら、よかれと思って作ってんだろう、ほほえましいなと思ってたんだけど、私は間違っていたのかもしんない。それとも、あまりに女の人たちの怒りを買ったので、これはいい、逆手に取ってもっと怒らして話題になってやれという考えなのかなあ。まあ、別にいいけどね。
私は仕事に疲れているわけでもないし、「先に寝かせて」とお願いしないと嫌な顔になる同居人もいないけど、この度ちょっぴり風邪をひいた。十年くらいずっとひいてなくって、んで、去年ひいて、一年ぶりだ。新しい体温計も買って、「ほらほらー、私のほうが熱が高い」と社員とくらべっこしている。声はがらがらになったが、もともと病気に強く、普段と同じく仕事してて、ほとんど「趣味の病気」。でも声がひどいもんで、聞いた人は皆心配してくれてうれしい。たまには病気もいいね。
しかし風邪の話になると必ず「今年の風邪は高熱が続くらしいですよ」とか「今年の風邪はおなかをこわすらしいですよ」などと言われる。昔はなるほどそんなもんかなと思っていたが、よく考えると不思議だ。あの「今年の風邪」はいったいどこで発表されているのだろうか。それも言う人によって「今年の風邪」が違っていたりもするのだ。あれも、時候のあいさつがわりのようなものなのかな。でも子どものころは結構信じてたようん。