うなぎ高騰で給食の献立見直しへ
7月11日 5時43分
うなぎの養殖が盛んで、例年小中学校の給食の献立にかば焼きなどを取り入れてきた静岡県浜松市は、価格の高騰のため、8割近い学校でメニューを見直す初めての対応をとることになりました。
浜松市のスーパーです。地元浜名湖(はまなこ)産のうなぎのかば焼きは、去年、1600円前後でしたが、ことしは2200円程度、40パーセントあまり値上げしました。
「ここしばらくは、あんまり覚えていないぐらい食べてないんですね。」
「家族全員分はちょっと厳しいなって感じ、見るだけで終わっちゃうなと。」
高騰が続くうなぎ。NHKの取材で、学校給食に影響が出ていることがわかりました。浜松市では、土用の丑の日を前に、154ある市立の小中学校のほとんどで、ごらんのようなうなぎのかば焼きなどの給食が出されています。しかし、ことしは、全体のおよそ76パーセントの学校で、採算があわないとして、使ううなぎの量を減らしたり、メニューを見直したりする初めての対応をとります。
こちらは、うなぎの炊き込みご飯です。浜松市西区にある舞阪(まいさか)小学校と舞阪中学校では、きょうの給食で例年出してきたかば焼きを取りやめ、炊き込みご飯に変更します。使ううなぎの量を1人あたり5グラム減らしたということです。
うなぎの量を半分に減らす学校もあり、浜松市の保険給食課は、「例年どおりとはいかないか、見た目や味で子どもたちが満足できるようにしたい」と話しています。