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ヒートアイランド 夜間に上昇
7月10日 5時56分
都市部の気温が周辺よりも高くなるヒートアイランド現象の影響で、気温が上昇するのは主に夜からあけ方にかけてで、周辺よりも推定で3度以上高くなっていることが気象庁の分析でわかりました。
ヒートアイランド現象は、舗装された道路やコンクリートの建物などに熱がたまったり、建物や自動車などから熱が排出されたりして、都市部の気温がその周囲より高くなる現象です。
気象庁がヒートアイランド現象の影響で、気温がどの程度上がっているのか、東京、大阪、名古屋の大都市圏の去年8月の1か月間を対象に分析したところ、平均気温が推定で1度から2度あまり高くなっていることがわかりました。東京で時間帯別に分析したところ、気温は、日中の午後3時には、新宿区や練馬区など内陸部で推定で1度程度の上昇でしたが、夜の8時やあけ方の午前5時には、23区を含む広い範囲で2度以上上昇していました。なかには、推定で3度以上高くなっているところもありました。
気象庁は、「夜間に気温が下がりにくくなっているとして、日中だけでなく、夜も熱中症のおそれがあるので、十分注意してほしい」と話しています。