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沖縄に福島の子どもの施設 完成
7月9日 4時8分
原発事故の影響がいまも続く福島、その福島の子どもたちと沖縄の交流が広がっています。久米島(くめじま)では、福島の子どもたちに沖縄の自然を楽しんでもらうための保養施設が完成し、さっそく50人あまりの親子が招かれました。
沖縄県の久米島に完成した保養施設です。フォトジャーナリストの広河隆一さんや歌手の石井竜也さんなどが募金を集め、地元の協力を得てつくりました。
海を一望できる高台に設けられた施設には、宿泊用の部屋が13室あり、交通費や宿泊費は募金でまかなわれるということです。
きのうは、完成式が開かれ、施設に滞在する福島の親子およそ50人が参加しました。「普通の生活が送れる喜びをこの久米島でできる、それは福島にいる母親の心の支えです。本当にありがとうございます。」
「歌声:片隅にでも愛が生きていること、忘れないでほしい」石井竜也さんも被災地を支援する曲をうたいました。
施設の事務局長を務める松本真由美さんです。実は、松本さん自身も福島県いわき市で被災し、その後、息子2人とともに久米島に移住しました。「被災した自分だからこそ、できることはないかを考え、施設を訪れる人たちを全力で支えたい」と言います。
「大好きなふるさとを離れるのは、すごくつらいんですけれども、これからがんばって、まだ地元に残っている友だちをサポートして、これからずっとずっと大切なことだと思いますので、がんばっていきたいと思っております。」