横浜 “いじめに学校対応せず”転校
7月13日 14時56分
横浜市内の小学校に通う発達障害のある男子児童が同級生からいじめを受けていると保護者が繰り返し訴えたのに、学校側が十分な対応をせず、児童が転校していたことがわかりました。横浜市教育委員会が詳しい状況を調べています。
横浜市教育委員会によりますと、ことし4月、横浜市金沢区の小学6年生で、発達障害のある男子児童の保護者から、「同級生3人から差別的な言葉をかけられたり、暴力を受けたりしている」と学校に訴えがあったということです。学校は当初、仲間同士のトラブルで、いじめではないとしていましたが、5月下旬に保護者が再び、子どもが修学旅行先で万引き(まんびき)を強いられ、「死にたい」と話しているなどと訴え、初めていじめと認めたということです。
しかし、6月になっても、男子児童が打撲(だぼく)などのけがをする暴行を受けていたため、保護者は、児童を市内の別の学校に転校させました。
いじめていたとされる児童は、一部の行為を否定しているということで、横浜市教育委員会は、詳しい状況を確認するとともに、学校側の対応に問題がなかったか調べています。
横浜市教育委員会南部学校教育事務所の鈴木 栄子(えいこ)所長は、子どもや保護者の気持ちに寄り添うことができず、このような結果になり、遺憾だ。再発防止に取り組みたい」と話しています。