いじめ 緊急の説明会で批判相次ぐ
7月13日 4時33分
大津市で、中国2年生の男子生徒が自殺した問題です。警察による異例の捜索を受けた中学校が昨夜、保護者に対する緊急の説明会を開きました。学校や教育委員会などの対応に不信感を募らせていた保護者たちからは、厳しい批判の声が相つぎました。
去年10月、大津市で中学2年生の男子生徒がマンションから飛び降りて自殺した問題。警察は、男子生徒が受けていたとされるいじめと自殺との関連を調べるため、おととい、生徒が通っていた中学校と大津市教育委員会を捜索しました。
こうしたなかで開かれた緊急の保護者説明会、およそ700人が出席しました。ところが、校長は「調査が十分でなかったと批判されていますが、当時、できるだけ迅速に、できるだけ確実にと最大限の取り組みをしたと思っています。」これに対して、保護者からは「あなたたちは、生徒1人が亡くなっていることがわっていない。なぜ最初に黙とうができないのか。」この発言に、会場からは大きな拍手が起こりました。出席者全員が男子生徒に黙とうをささげたということです。その後も、保護者からは、学校側の対応を批判する声が相つぎ、説明会は3時間におよびました。
説明会には、自殺した男子生徒の父親も参加、「いじめで自殺する子が日本からなくなるよう、ご協力お願いします。」と訴えたということです。