首相“激甚災害指定”に対応へ
7月16日 20時32分
野田総理大臣は、フジテレビの番組で、九州北部豪雨について、「想像を超えたものすごい雨だ」と述べ、熊本県など被害を受けた地域を復旧費用に対する国の補助率を引き上げる「激甚(げきじん)災害」に指定するため、早急に対応する考えを示しました。
このなかで、野田総理大臣は、「想像を超えたものすごい雨だ、すでに中川防災担当大臣ら政府調査団を派遣しており、現地の状況や要望をふまえたうえで、『激甚災害』に指定する方向で、迅速に対応していきたい」と述べました。また、野田総理大臣は、今後の状況によっては、みずから被災地を視察することも、検討する考えを示しました。
さらに、野田総理大臣は、アメリカ軍の最新型輸送機オスプレイの沖縄への配備計画について、「配備自体はアメリカ政府の方針であり、日本政府が『どうしろこうしろ』という話では基本的にない」と述べました。そのうえで、「ことしの4月と6月に墜落事故があり、沖縄や山口などで懸念が広がっていることは、しっかりと受け止めなければならない。安全性の確認をしないで、飛行運輸することはない。安全性の確認は、アメリカ政府でももちろんやるが、わが国でも、たとえば国土交通省を入れるとか、第三者の方の専門的な知見を入れて、安全性を再確認したうえで飛行運輸する」と述べました。
一方、野田総理大臣は、次の衆議院選挙で、国民の生活が第一の小沢代表ら、民主党を離れた議員の選挙区に、候補者を擁立するかどうかについて、「先の民主党の全国幹事長会議で、『空白区はつくらない』という基本的な方針は確認されている。生臭い殺気だった話ではなく、国民政党として、どの地域にも候補者がいるということは目指すべきだ」と述べました。