亀岡事故の遺族が法改正を要望
7月20日 16時14分
ことし4月、京都府亀岡市で、児童など10人が無免許運転の車にはねられ、死傷した事故の遺族などが滝法務大臣や民主党などに、無免許運転で事故を起こした場合の厳罰化などを要望しました。
「ぼくらは諦めないんです。危険運転致死傷罪に適用しないって、まったく理解できないし、この瞬間に変えてもらいたい。」
京都府亀岡市で、登校中の児童など10人が死傷した事故で、検察は、無免許で車を運転した18歳の少年を自動車運転過失致死傷などの罪で起訴しました。遺族などは、より刑の重い危険運転致死傷罪の適用を求めていました。
自動車運転過失致死傷罪の懲役刑の上限は7年、危険運転致死傷罪の上限は20年です。ただ、危険運転致死傷罪の適用は難しく、人身事故全体に占める割合は0.05パーセントにとどまっています。
「ご署名、ご協力をお願いします。」
遺族などは、危険運転致死傷罪の適用の拡大を求めて、活動を続けました。特に、訴えてきたのが無免許運転で重大な事故を起こした場合に、危険運転致死傷罪を適用することです。警察庁や法務省によりますと、仮に無免許であっても、ある程度の技能があって、日常的に運転をしていれば、結果として事故を起こしたとしても、危険運転致死傷罪には該当しないということです。
遺族たちは、きょう、滝法務大臣と面会しました。
「要望書を持ってまいりました。お受け取りください。」
悪質な無免許運転に、危険運転致死傷罪を適用することなどを要望しました。これに対し、滝法務大臣は「検討を重ねていきたい」と答えました。
「手応えというか、この気持ちは伝わったんかな。しっかり加害者と違って被害者を守っていただける法律を目ざします。」