キム第1書記に共和国元帥の称号
7月18日 12時22分
北朝鮮の国営メディアは、きょう、キムジョンウン第1書記に「共和国元帥」の称号を与えると発表し、キム第1書記が軍を完全に掌握していることを、内外にアピールするねらいがあったものとみられます。
これは、北朝鮮の朝鮮中央通信などが重大報道として伝えたもので、朝鮮労働党の中央委員会や最高人民会議常任委員会など、4つの組織がきのう付けて、キムジョンウン第1書記に「共和国元帥」の称号を与えることを決定したと発表しました。
キム第1書記は、公式の場に登場した3年前に、朝鮮人民軍の大将の称号を与えられ、去年12月に軍の最高司令官に就任しましたが、軍の階級は大将のままでした。今回、キム第1書記が大将から共和国元帥にまで昇格したことで、キム第1書記が軍を完全に掌握していることを、内外にアピールするとともに、体制の動揺を招かないよう、万全の措置をとるねらいがあったものとみられます。
北朝鮮では、おととい、キム第1書記の後見役とされてきたリヨンホ総参謀長を党のすべての職務から解任すると発表し、さまざまな憶測を呼んでいました。
北朝鮮では、父親のキムジョンイル総書記も、1991年に軍の最高司令官に就任し、翌年には共和国元帥の称号が与えられています。