オスプレイ 岩国基地で陸揚げ続く
7月23日 9時13分
アメリカ軍の最新型輸送機オスプレイを積み込んだ貨物船は、けさ山口県のアメリカ軍岩国基地の港湾施設に接岸し、午前8時すぎから順次オスプレイの陸揚げが行なわれています。
「アメリカ軍岩国基地の上空です。午前8時すぎからオスプレイを運び出す作業が始まっています。運び出された1機目は、主翼を折りたたんだ状態で基地内の格納庫前まで運ばれました。」
沖縄の普天間基地への配備が計画されているオスプレイを積み込んだ貨物船は、午前6時前岩国基地の中にある港湾施設に入港し、午前7時ごろに接岸しました。そして、午前7時すぎから陸揚げ作業が始まり、午前8時すぎ1機目のオスプレイを陸揚げしました。現在、あわせて12機を順次陸揚げする作業が行なわれています。陸揚げされたオスプレイの胴体の上にある長細い板のようなものが主翼で、胴体と並行になるように、およそ90度回転した状態になっています。
アメリカ側は、岩国基地で機体の整備や試験飛行を行なったあと、普天間基地に配備し、10月から本格的な運輸を始める方針です。しかし、オスプレイをめぐっては、ことしに入り墜落事故が相ついでいます。
岩国基地南側の海に面した堤防ぞいには、午前5時半ごろから地元の市民団体のメンバーなどおよそ20人が集まり、貨物船に向かって、「オスプレイ配備反対」などと大きな声を上げて抗議活動をしています。
アメリカ側は、安全性が再確認されるまで、日本国内での飛行を控えるとしていますが、今回の陸揚げで地元の反発はさらに強まることも予想されます。