海開き 各地で次々と
7月21日 13時45分
千葉県旭市にある2つの海水浴場では、震災による津波で大量の波消しブロックが打ち上げられるなどして、大きな被害が出たため、去年はオープンを断念しましたが、ことしは海岸の復旧工事も終わり、きょう、2年ぶりに海開きが行なわれました。
このうち、矢指が浦(やさしがうら)海水浴場では、朝から肌寒く水着姿の人は少なかったものの、家族連れなどがおおぜい訪れ、子どもたちが水遊びなどをして楽しんでいました。
「楽しかったです。」
「これを機に、この地域の復興になればいいと思います。」
一方、地元では、津波への不安などから観光客が戻らないのではないかと心配する声もあり、震災前に5軒あった海の家が、ことしは1軒しかオープンしませんでした。
「『泳げるんだ、安全なんだ。』って、少しずつでも少しずつでも、浸透していくようになればいいな」
旭氏の海水浴場は、来月26日まで開かれています。
浄土が浜は、巨大な岩が海岸に沿って立ち並ぶ三陸海岸の代表的な景勝地の1つで、ボランティアなどの協力で、がれきの撤去が終わったため、きょう、2年ぶりに海開きが行なわれました。
このあと、海の安全を祈願して、国の重要無形民俗文化財に指定されている宮古市の「黒森神楽(くろもりかぐら)」が特設の舞台で奉納されました。
きょうは、波が高く水温も低いため、遊泳は禁止されていますが、家族連れなどが波打ちぎわで水遊びを楽しんでいました。
「やっぱり海はいいですね。」
「もうかなり久しぶりなんですけど、変わらずきれいで、見られてよかったです。」
浄土が浜の海水浴場は、来月19日まで利用できます。