ドイツ格付け「ネガティブ」に
7月24日 6時55分
ヨーロッパの信用不安がおさまらないなか、大手格付け会社のムーディーズは23日、ユーロ圏各国のうち、格付けのもっとも上位にあるドイツなど3か国の国債について、中期的な見通しをこれまでの「安定的」から「ネガティブ」へと変更し、将来的な格下げの可能性があると位置づけました。
ムーディーズが格付けの見通しを変更したのは、ユーロ圏各国のうち、いずれも格付けが「Aaa(トリプルエート)」最上位にあるドイツ、オランダ、それにルクセンブルクの3か国の国債です。
これら3か国についてムーディーズは、格付けの中期的な見通しをこれまでの「安定的」から「ネガティブ」とし、将来的な格下げがありうると位置づけました。
ユーロ圏経済を引っ張るドイツ国債の格付けの見通しが「ネガティブ」とされたのは、ギリシャ財政危機を発端としたヨーロッパの信用不安問題が起きて以来初めてです。
格付け見通しを変更した理由についてムーディーズは、ユーロ圏の信用不安問題をめぐる不透明化が高まっていることなどあげています。
ヨーロッパの信用不安がいっこうにおさまらないなか、格付けが最上位にある国にまで影響が及んだ形となっています。